The Penguins - Baby Let's Make Some Love / Kiss A Fool Goodbye [Re-Issue]

ドゥーワップ・バラードの大名作「アース・エンジェル」のオリジネーターとして知られるロサンジェルス出身のR&B・グループ／ザ・ペンギンズが、1955年4月にDOOTONEレコードからリリースしたシングルを、傍系であるDOOTOレーベルから再発したリイシューです。発売時期は不明ですが、おそらく1960年前後と推測されるので、セカンドプレスという認識で良いかと思います。

ミッドテンポのシャッフルリズムに乗せたブルージィな曲を、コーラスで重厚にハモる50's ドゥーワップ・ロッカーです。全体的にザ・ドリフターズ・スタイルの作風で、親しみ感のあるマイナー良好作品です。

ジャマイカでも7インチがリイシューされており、現地のDJによって、この曲が路上のサウンドシステムでプレイされていたことが想像されます。ジャマイカの古い時代のサウンドシステムのプレイリストをみると、SKAのルーツになるような、この手のシャッフルビートが好まれていたようです。

裏面はドゥーワップ・バラードです。

アーティスト【ザ・ペンギンズ】





R&B・グループ。1953年にロサンジェルスで結成。1954年にDOOTONEレーベルからリリースされた「Hey Senorita」は、多くのラジオ局のDJが裏面の「Earth Angel (Will You Be Mine)」を気に入ってオンエアし、1955年にトップ10入りの大ヒットになった。その頃にザ・プラターズを手がけていたバック・ラムがマネージャーとなり大手のMERCURYレーベルとの契約にも至ったが、以降のヒットは出ていない。グループは1959年頃まで活動を続けた。