The Hollywood Flames - Buzz Buzz Buzz / Crazy

ボビー・デイやジャッキー・リー等の多くの人脈が交差しており、L.AのR&Bシーンを語るうえで重要となるR&Bグループ／ザ・ハリウッド・フレイムスが、1957年10月にUS EBBレーベルからリリースしたシングルで、ジョン・ドルフィン・プロデュースによる作品です。

ビルボード・トップ100チャートで11位、ビルボード・R&Bチャートで5位を記録しました。

ジョン・グレイとボビー・デイが書いたアップテンポ曲を、最適化された力強いジャンプブルースサウンドに乗せて、後にボブ＆アールとなるアール・ネルソンのリードボーカルが明るく歌いあげるドゥーワップ・クラシックス！

この曲の作者でもあるボビー・デイ自身も、CLASSレーベルで「ロッキン・ロビン」や「オーバー＆オーバー」といった本作の改良作品をヒットさせており、この他にも本作のパターンをイミテートした作品も多数生まれた重要度の高い一曲であります。





裏面も見逃せないアップテンポのドゥーワップ・2サイダー！1993年にUK ACEレーベルから出された「B面だけど素晴らしい（ファビュラス）曲」を集めたV.Aコンピレーションアルバム『Fabulous Flips』に収録されています。

アーティスト【ザ・ハリウッド・フレイムス】



R&B・グループ。ウェストコーストR&B。1949年にロサンジェルスのワッツ地区の高校に通う若者達で結成されたザ・フレイムス（The Flames）が前身となる。ジョニー・オーティスのバレルハウス・クラブでパフォーマンスし、1950年にザ・ハリウッド・フォー・フレイムス名義でSELECTIVEレーベルに初録音。デビュー作の「Tabarin」は、ザ・ビーチ・ボーイズのウィルソン兄弟の父親マーリィ・ウィルソンが担当。その後、複数のグループ名を使い分け、ALADDIN, SPECIALTYレーベル等、19種類のレーベルに吹き込んでおり、さらにはメンバーチェンジも頻繁に行われており、ジェッシ・ベルヴィンが参加した時もある。1954年頃にはザ・ハリウッド・フレイムスのグループ名が定着していったが、他にもザ・タークス（The Turks）、ザ・ジェッツ（The Jets）、ザ・サウンズ（The Sounds）といった名義でも多数録音を残しています。1955年にメンバーにアール・ネルソン（Earl Nelson：後のジャッキー・リー [Jackie Lee]）が参加しており、すでにメンバーだったボビー・デイとは後にボブ＆アールというコンビを結成するきっかけとなっている。1957年にCLASSレーベルでボビー・デイ＆ザ・サテライツ、アール・ネルソン＆ザ・ペリカンズ名義でも録音を残し、前者のボビーのソロ名義では「Little Bitty Pretty One」がヒットし、翌年には「Rockin' Robin」が大ヒットしている。1957年にEBBレーベルでアール・ネルソンがリードをとった「Buzz Buzz Buzz」がナショナルヒットし、ザ・ハリウッド・フレイムスの名前は遂に全国区となり、ニューヨークのアポロシアターにも出演することとなる。その後もメンバーチェンジを繰り返し、1958年にATCOレーベル、1961年にCHESSレーベルに録音。以降グループは1967年まで活動した。