The Delicates - Black & White Thunderbird / Ronnie Is My Lover [Vinyl Press]

ニュージャージー州ベルヴィルのベルヴィル高校に通う友人3人組による、ガールズ・コーラス・トリオ／ザ・デリケイツが、1959年にUNARTレーベルからリリースしたシングルです。ナショナルチャート記録はないものの、米国東海岸を中心にヒットした記録が残されているグループの代表作品です。

キャデラック社の「サンダーバード」をモチーフにしたカーソングで、ビリー・ミューアが指揮するスウィンギンな演奏をバックに、ジ・アンドリュー・シスターズ・スタイルのコーラスで軽妙にハモる50's フィメール・ポップ・ナンバー！レコードホップ定番＆ロックンロールDJ人気曲ですが、60's ガール・グループのルーツとしてガールズ・ポップ・ファンの方にも大推薦の名作です。

1962年にアーニー・マレスカがヒットさせる「シャウト！シャウト！」のリフは本作が元ネタにも聴こえます。



裏面はドゥーワップ風のメランコリックなバラードとなる2サイダー盤でティーン・ポップがお好きな方に大変おすすめです。

この盤はCOLUMBIA工場プレスのスタイレン盤が一般的で、バイナル盤はレアです。USプロモ盤とカナダ盤でバイナルは存在しておりますが、USストック盤のバイナルが存在していたとは、といった感想が出るほど稀です。またスタイレン盤は「さしすせそ」の音が刺さる個体を多く見かけるのですが、バイナル盤は鳴りが安定しておりますのでおすすめです。

アーティスト【ザ・デリケイツ】



ガールズ・コーラス・トリオ。1958年に、ニュージャージー州ベルヴィルのベルヴィル高校に通うデニス・フェリ（Denise Ferri）、アーリーン・ランゾッティ（Arleen Lanzotti）、ペギー・サンティグリア（Peggy Santiglia）の友人3人で結成。ルイ・プリマのマネージャーでもあったテッド・エディーのマネージメントにより、ニューヨークのブリルビルディングでセッション・コーラス・グループとして働き始める。1959年にUNARTレーベルよりリリースされた「Black and White Thunderbird」がヒットし、テレビ番組「アメリカン・バンドスタンド」にも出演を果たした。その後ROULETTEレーベルにも録音を残したり、スタジオ・セッションを努めたり、テレビのCM曲等も歌っている。