Screamin' Jay Hawkins - Just Don't Care / I Hear Voice

ヴードゥー（Voodoo）にヒントを得た怪奇なスタイルと、ホラーショウともいえるエンターテイメント性抜群のライヴパフォーマンスで人気を博したR&B・シンガーでピアニストのスクリーミン・ジェイ・ホウキンスが、1962年2月にENRICAレーベルからリリースしたシングルです。

ホウキンスが書いたキャッチーなアップテンポ曲を、「ハイ・ファイ・ベイビー」が知られるテディー・マクレーが演奏するスモールコンボ・バンドによるシャッフル・リズムに乗せて、豪快なボーカルで歌う60's R&B・ロッカー！

裏面は彼の代表作「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」をフォローアップした、ホラー系の怪奇R&B・スロー曲です。

2005年にニューヨークのNORTONレーベルが7インチ・シングルでリイシューしています。

両面とも、1965年に英SUEレーベル[WI-379]からシングルが販売され、選曲したDJガイ・スティーヴンスと当時のモッズが愛聴したR&Bの一曲として知られています。

アーティスト【スクリーミン・ジェイ・ホウキンス】

R&B・シンガー、ピアニスト。1929年オハイオ州クリーヴランド生まれで、2000年にフランスで死去。本名 Jalacy Hawkins 。1940年代にはプロボクサーとしてミドル級のチャンピオンを経験している。1951年にタイニー・グライムス楽団にギタリストとして参加し、1953年GOTHAMレーベルに初録音を残す。1954年にソロ歌手として独立し、TIMEYLY, WING, OKEH等のレーベルに録音をした。ヴードゥー（Voodoo）にヒントを得た怪奇なスタイルと、ホラーショウともいえるエンターテイメント性抜群のライヴパフォーマンスで人気を博す。棺桶の中から黒マントや鼻飾りを身につけ、骸骨をあしらったステッキを手にタバコを吸いながら歌う奇抜な演出は、後に「ショック・ロックの父」として評価されている。ボーカル・スタイルはブルージーながらオペラ的で、時には雄叫びも交える奇異なスタイルが特徴的であった。1956年にヒットした「I Put A Spell On You」が代表作品として知られている。カルト的な存在感で幅広い音楽ファンから支持される名歌手である。