Brian Hyland - Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini / Don't Dilly Dally, Sally [KAPP label]

50年代後半～60年代にかけて多数のヒットを放ったニューヨーク・クイーンズ出身のポップ・シンガー／ブライアン・ハイランドが、1960年6月にLEADERレーベルからリリースした作品を、1960年7月にKAPPレーベルが買い取り配給したシングルです。

↑このLEADERレーベル盤の売れ行きが良かったので、KAPPレーベル盤は短期間しかプレスされませんでした。そのため、現在の中古市場ではKAPP盤のほうが珍しいです。

日本では邦題「ビキニ・スタイルのお嬢さん」として知られています。



ビルボード・ホット100チャートで最高1位を記録しました。

ポール・エヴァンスとリー・ポックリスによって書かれた曲で、浜辺で水玉ビキニを着ている恥ずかしがり屋の少女の物語をモチーフにした内容です。


Paul Evans


Lee Pockriss (left)

ビキニの水着がまだ主流になる以前に発表された作品で、本作はビキニ水着が社会的に受け入れるきっかけになった作品として信じられています。1960年代初頭には、多数のサーフ映画やその他の映画やテレビ番組でビキニ水着が採用されているのが見られました。


Movie - Bikini Beach (1964)

演奏はジョン・ディクソン（John Dixon）によるもので、女性コーラスやラテン・ビートを用いたアレンジが秀逸なティーンポップ・クラシックスです。

長年に渡り、音楽ジャンルの垣根を越えてカバーされ続ける人気曲ですが、代表的なバージョンとしては、1990年にイギリスのポップバンド／ボンバルリーナによるカバーが挙げられます。UKシングルチャートとアイルランドインチャートで最高1位に達しました。



裏面は軽快なアップテンポのティーン・ロッカーです。

アーティスト【ブライアン・ハイランド】



白人男性ポップ・シンガー。1934年ニューヨーク州クイーンズ生まれ。14歳の時にポップ・コーラス グループ／ザ・デルフィズ（The Delfis）を結成して活動。1959年にKAPPレーベルとソロ契約を交わし、「Four Little Heels (The Clickety Clack Song)」がマイナーヒットを記録。16歳になった1960年に同レーベルからリー・ポックリス＆ポール・ヴァンスが提供したノヴェルティー・ソング「Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini」がナショナルヒットを記録し有名になっている。1962年にABC PAPARAMOUNTレーベルに移籍し、ゲイリー・ジェルド＆ピーター・アデル作による「Sealed with a Kiss」が米英で特大ヒットを記録する。他にも「Ginny Come Lately」、「Warmed Over Kisses (Left Over Love)」がヒットしている。1963-1969年の間は「The Joker Went Wild」以外はマイナーヒットが続いたが、「Get the Message」、「Holiday for Clowns」といったサイケデリック・ソングにも挑戦したりもしている。1970年にはデル・シャノンが手がけた「Gypsy Woman」が大ヒットし、再びチャートトップに返り咲いている。2010年代以降もドラマーである息子と共に世界中のショウで現役活動中。