The Coasters - Yakety Yak / Zing! Went The Strings Of My Heart
1959 USA Original 45rpm Record [ATCO/45-6116]
- Preço normal
- ¥3,400 JPY
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ノヴェルティーな音楽性と技巧的なコーラス・スタイルを武器に多くのヒット曲を放ち、ロックンロール時代を代表する存在として知られる様になった名R&Bグループ/ザ・コースターズが、1959年4月にATCOレーベルからリリースしたシングルです。
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー・プロデュースによる作品です。
Jerry Leiber & Mike Stoller
ビルボードホット100チャートで1位、R&Bチャートで7週連続7位を記録しました。
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーが共作をした「戯曲」としての作品で、当時の一般家庭内でよく見られた、口うるさい両親に対して10代頃の子供が反抗的な文句として使っていた「ヤケティー・ヤク」という造語をテーマにした内容です。「中間層の白人社会の中の白人の子供による黒人社会の見方」を描写した内容でもある作品で、これを今風に説明すると、黒人ラッパーのスタイルを取り入れた中間層の白人少年を主役にした内容の作風と言えるかも知れません。白人目線の楽曲を黒人グループであるザ・コースターズが取り上げる事によって、逆説的に人種の融合を提唱した内容ですが、グループはあくまでも「演劇的」なスタイルをしており、自分たちの経験を表現するふりはしていません。ザ・コースターズはひょうきんな道化師(ピエロ)風のユーモアで歌っており、サックス奏者のキング・カーティスはアップテンポのドゥーワップ・スタイルで吹き込んでいます。
King Curtis
床を掃除せずゴミを出さない子供に対して「あなたはもうロックンロールするつもりはないの?」と両親から迫られ、その回答は「ヤクティヤク!話しかけないで。」というユニークな内容です。
本作から刺激を受けてジョー・テックスが返答曲を発表したり、他にもブール・ランドルフによる「ヤケティー・サックス」等、多数の類似作品が登場したりもしている名作であります。
裏面は1934年に発表された同名ポピュラーソングのカバーで、ラテン調のゆったりとしたリズムをバックに、ベース&テナーボーカルが歌い上げるエキゾチックなドゥーワップ・バラードとなる2サイダー盤です。
<参加ミュージシャンと録音場所+日時>
[Yakety Yak] [Zing! Went The Strings Of My Heart]
King Curtis, tenor sax; Adolph Jacobs, guitar; unknown, bass, drums; Carl Gardner, lead tenor vocals; Cornelius "Cornell" Gunter, tenor vocals; Billy Guy, baritone vocals; Will "Dub" Jones, bass vocals.
NYC, March 17, 1958
コンディション:NM/NM/WOL マトリックス番号:45-58C-365-1 / 45-58C363-2 |
アーティスト【ザ・コースターズ】
R&B・グループ。ドゥーワップ~ロックンロール。1945年にロサンジェルスにて結成されたザ・ロビンズ(The Robins)が母体で、1955年にメンバーが枝分かれしてザ・コースターズを結成(本体のロビンズ自体もコースターズと平行して1960年頃まで活動している)。ウィリー・メェ・“ビッグ・ママ”・ソーントンの「Hound Dog」で知られる様になっていたプロデューサー、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーは、1953年に自身らでSPARKレーベルを設立。彼らはそれ以前に楽曲を提供していて交流があった、RCA VICTORレーベルのグループ、ザ・ロビンズをSPARKレーベルに招き入れており、1955年の後半にSPARKレーベルからリリースされた「Smokey Joe's Cafe」はすぐに話題となり、ATLANTICレーベル傍系のATCOレーベルにマスターを売却し、全米にディストリビュートされて「Smokey Joe's Cafe」はナショナルヒットを記録した。このレーベル移籍がきっかけで、グループはロサンジェルスからニューヨークにチャンスを見出し、ニューヨーク移住賛成派と、移住反対派でメンバー構成が分かれ、ニューヨーク派の新生ザ・コースターズと、ロサンジェルス派のザ・ロビンズふたつのグループが並び立つ事となる。以降はザ・コースターズはATCOレーベルで「Down in Mexico」「One Kiss Led to Another」「Young Blood」「Searchin'」「Idol with the Golden Head」「Yakety Yak」「Charlie Brown」「Along Came Jones」「Poison Ivy」「I'm a Hog For You」「Run Red Run」「What About Us」「Besame Mucho」「Wake Me, Shake Me」「Shoppin' for Clothes」「Wait a Minute」「Little Egypt (Ying-Yang)」「Girls Girls Girls (Part II)」「T'ain't Nothin' To Me」等の多くのヒット曲を1964年頃まで連発した。ティーンの日常を描写したコミカルな楽曲を、ノヴェルティー感たっぷりに歌い、技巧を凝らした確かなコーラスをワイルドにしたスタイルで、ロックンロールの新たなスタイルを確立した。他KING, DATEレーベルにも録音があり、1971年に「Love Potion Number Nine」、1994年に「Sorry But I'm Gonna Have To Pass」がヒットしている。メンバーチェンジをしながら、2010年代も現役活動中のベテラン・グループである。