The Cadillacs - Sugar-Sugar / About That Gal Named Lou

「グロリア」、「スピードー」、「ピーク・ア・ブー」といったヒットで、ロックンロール時代を象徴するR&B・グループとして知られる様になったニューヨーク出身のR&B・グループ、ザ・キャデラックスが、1957年にJOSIEレーベルからリリースしたシングルです。

前年にヒットしたキャデラックスの代表作品「スピードー」のフォローアップで、チャック・ウィリスが書き提供した作品です。ウィリス自身もこの曲を吹き込んでいましたが、他界した後の1963年に出されたアルバムに収録されるまでは未発表でした。

ジェシー・パウウェルが指揮するジャンプサウンドに、「スピードー」スタイルのコーラスをフィーチャーし、「スピードー」よりも性急なドゥーワップ・ロッカーとして仕上げられたマイナー良好作品です。

裏面は、ミッドテンポのシャッフルリズムのアップテンポ・ドゥーワップとなる2サイダーです。

アーティスト【ザ・キャデラックス】

R&B～ドゥーワップ・グループ。1953年にニューヨーク・マンハッタンで結成されたザ・カーネーションズ（The Carnations）が前身。1954年頃からグループ名をザ・キャデラックスに変更してJOSIEレーベルと契約。デビュー作はドゥーワップ・バラードの名作として知られる「Grolia」で、スロー曲以外にも、1955年のヒット「Speedoo」や、「Zoom」といったロックンロール作品でも人気を博した。1958年には新たにザ・コースターズのスタイルを取り入れた「Peek-A-Boo」がヒットを記録。しかしこの直後、主要人物のアール・“スピードー”・キャロルがザ・コースターズに加入する為脱退する（以降アールはザ・コースターズで30年間以上活動した）。1959年以降は、残されたメンバーでJUBILEE, SMASH, CAPITOL, MERCURY, ARTICといったレーベルに録音を続けたものの、活動は徐々に低迷していき、未発表曲も多数残したまま1963年頃にグループは解散している。