The Beach Boys - When I Grow Up (To Be A Man) / She Knows Me Too Well

アメリカの1960年代のロックンロールとポップスを象徴する存在として知られる名グループ／ザ・ビーチ・ボーイズが、1964年8月24日にCAPITOLレーベルからリリースしたシングルです。

ブライアン・ウィルソン・プロデュースによる作品です。

Brian Wilson

ビルボード・トップ100チャートで最高9位、キャッシュボックスチャートで最高7位、カナダのRPMチャートで最高1位、英国シングルスチャートで最高27位、AP通信/ギルバートユースチャートで3位を記録しました。

1965年のアルバム『ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥデイ』でリリースされました。



ブライアン・ウィルソンが作詞作曲した曲で、マイク・ラブが歌詞を追加しています。歌の叙情詩は成人期についての疑問を提起します。

録音は1964年にユナイテッド・ウェスターン・レコーダーズ・スタジオで2セッションに渡って録音されました。インストゥルメンタルトラックは8月5日に録音された可能性が高く、5日後の8月10日にボーカルがオーバーダビングされました。リードボーカルはブライアンとマイク・ラヴが共有しています。

チェンバロの音色を用いており、それまでの＜サーフ＆ホットロッド＞の定型にはまらない美しいスタイルで仕上げた、ザ・ビーチ・ボーイズの新境地といえるポップ・ナンバーです。

ブライアンとマイクが交互にリードを取るスタイルに、繊細なハーモニーが覆いかぶさるコーラスワークも絶品な名作であります。

裏面もヒットしており、ビルボード・トップ100チャートで101位、キャッシュボックスチャートで93位、英国シングルスチャートでは27位のピークに達し、カナダのバンクーバーにあるCFUN局では人気がありチャートで7位に達しました。

ブライアン・ウィルソンとマイク・ラブが書いた曲で、ブライアンがマリファナの影響下で書いた最初の曲の1つです。「ドント・ウォーリー・ベイビー」をフォローアップした作品で、ブライアンはこの歌をバート・バカラックに捧げるものだと考えたそうです。

調和のとれた複雑な歌は、歌詞の緊張と混乱を完全に表現しており、常にブライアン・ウィルソンだけがアクセスしやすく、調子を引き出せる方法で整えられています。『ペット・サウンズ』へ辿り着くまでの道の重要な音楽的発展の1つであり、ゴージャスなプロダクションかつ、甘酸っぱいコードの変化とハーモニーが洗練されている名作です。

録音は1964年6月8日に初期バージョンのレコーディングが開始され、次の試みは、8月初旬にユナイテッド・ウエスタン・レコーダーズ・スタジオでの2つのセッションで記録されました。どちらもチャック・ブリッツが設計し、ブライアン・ウィルソンがプロデュースを担当しました。インストゥルメンタルトラックが録音された最初のセッションは、8月5日に「ホエン・アイ・グロウ・アップ（トゥ・ビー・ア・マン）」と並行して行われており、それから3日後にボーカルが録音されました。インストゥルメンタルトラックは、リードとリズムの両方のエレキギターでカール・ウィルソン、エレクトリックベースギターでアラン・ジャーディン、アコースティックアップライトピアノでブライアン・ウィルソン、ドラムでデニス・ウィルソンをフィーチャーしています。この曲の主役はブライアン・ウィルソンで、バッキング・ボーカルはブライアン、カール＆デニス・ウィルソン、マイク・ラブ、アル・ジャーディンです。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

コンディション：VG/VG/SOL マトリックス番号：45-52666-T8 / 45-52667-T8

アーティスト【ザ・ビーチ・ボーイズ】











ロック＆ポップ・グループ。ブライアン、デニス、カールのウィルソン兄弟と従兄弟のマイク・ラブ、友人のアル・ジャーディンの五人が、1961年にカリフォルニア州ホウソーンで結成したザ・ペンデルトンズ（The Pendletones）が前身。1961年にザ・ビーチ・ボーイズとグループ名をあらため、CANDIXレーベルに初録音後、1962年に大手CAPITOLレーベルと契約。初期の1962-1964年頃は「Surfin' Safari」「Surfin' U.S.A.」「I Get Around」といった“サーフ＆ホットロッド”をテーマにしたロックンロールで人気を博す。初期は主にザ・フォー・フレッシュメンやジャン＆ディーンのコーラス・スタイルと、チャック・ベリーのロックンロールをブレンドさせた独自のロックンロールとして影響力を持った。1964年の暮れ頃からリーダーのブライアン・ウィルソンはライヴ遠征には同行せず、スタジオワークに重点を置く様になり、クリエイティヴな作品作りやアルバムの制作に取り組み、1965年にはアルバム『Today!』と『Summer Days』を発表。ブライアンの情熱はさらに増し、1966年には遂にロック・アルバムの金字塔と呼ばれる名盤『Pet Sounds』を完成させ、同年にはこれまた傑作のシングル「Good Vibrations」を発表し、後世で高く評価されています。1965年からはブライアンに変わるツアーメンバーとしてブルース・ジョンストン(ブルース＆テリーやザ・リップ・コーズ等を手がけた才能ある名人)が参加し、以降は正式なメンバーとして活動している。