Freddie Scott - Hey, Girl / The Slide

アーマ・フランクリンのプロデュース等を努めた事でも知られるR&B～ソウル・シンガー、ソングライター／フレディー・スコットが、1963年にCOLPIXレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高10位、ビルボード・R&Bチャートで最高10位、カナダのCHUMチャートで最高20位を記録しました。

ジェリー・ゴフィン＆キャロル・キング・プロデュースによる作品で、彼/彼女がチャック・ジャクソン用に作った作品のデモ録音でしたが、チャック・ジャクソンは録音しませんでした。


Carole King & Gerry Goffin

フレディー・スコットのデモ音源を聴いたフィル・スペクターは「これは販売しなければならない、大ヒットするぞ！」とジェリー・ゴフィンとキャロル・キングに助言をし、スペクターが最終のミックスを手助けし、エコーがかかった完成品がリリースされ本当に大ヒットしたという経緯があります。


Phil Spector

黒人歌手による作品なので便宜上R&Bにジャンル分けしていますが、キャロル・キング、ジェリー・ゴフィン、フィル・スペクター関連の作品ということで、ブリルビルディング系ポップス・ファンの方にもおすすめの名作です。

1971年、ダニー・オズモンドによるカバーがビルボード・ホット100チャートで最高9位になりました。



裏面は「ザ・スライド」というオリジナルのダンスナンバーで、こちらもゴフィン＆キング作品らしいキャッチーなメロディーが際立った2サイダー盤です。

アーティスト【フレディ・スコット】





R&B～ソウル・シンガー、ソングライター。1933年ロードアイランド州プロヴィデンス生まれで、2007年に死去。1957年にJ&Sレーベルよりデビューし自己名義で録音したほか、レーベルメイトのジョニー＆ジョーらにも楽曲を提供し、「I'll Be Spinning」がヒットしている。その後、朝鮮戦争に出兵し、帰還後にニューヨーク・ブリルビルディングのアルドン・ミュージックに入社。そこではデモ歌手の仕事をしたり、アーマ・フランクリンのプロデュースを務めたりしながら、1961年にはJOYレーベルに自己名義で録音を残す。1962年にジェリー・ゴフィン＆キャロル・キングが、チャック・ジャクソンの為に作った「Hey, Girl」をフレディーがデモ録音し、その完成度が高かった為、そのままCOLPIXレーベルよりリリースされて大ヒットし彼自身も有名となった。他に録音はCOLUMBIA, SHOTレーベルにもある。