Cliff Richard - Living Doll / Apron Strings

英国内でのレコード・セールス記録は、ザ・ビートルズ、エルヴィス・プレスリーに次ぐ三番目の多さという大物として知らる50年代のイギリスを代表するロックンロール・シンガー／クリフ・リチャードが、1959年（英COLUMBIA盤発売日：1959年7月10日）にABC PARAMOUNTレーベルからリリースしたシングルです。

ノリー・パラモア・プロデュースによる作品です。


Cliff Richard with Helen Shapiro and Norrie Paramor (center)

ビルボード・ホット100チャートで最高30位、全英シングルチャートで最高1位を記録しました。1959年にイギリスで最も売れたシングルとなりました。ブリティッシュ・インヴェイジョンが起こる前にアメリカのビルボードチャートにランクインした、イギリス人歌手によってリリースされた数少ない曲の1つとしても知られています。

ライオネル・バートが作曲し、映画『シリアス・チャージ』のために書かれました。ライオネル・バートは映画プロデューサーのミッキー・デラマーから映画の曲を書くよう依頼されていました。この曲のアイデアは1958年10月のある日曜日の朝、新聞を読んでいて子供用の人形の広告を見た時に思いついたそうです。その人形は「ひざまずいて、歩いて、座って、歌う」と言われていました。

レコーディングはロンドンのEMIスタジオで録音され、当時ザ・ドリフターズとして知られていた、ザ・シャドウズがバックを演奏しました。

The Shadows

ポール・マッカートニーはこの曲に感銘を受け、自身の曲「ミシェル」にインスパイアを与えたと言及しています。マッカートニーは「クリフ・リチャードの最高傑作の1つは『リビング・ドール』だ。彼がそれをリリースしたとき、その音響効果でかなりショックを受けたが、よくできた曲だった」と賞賛しています。

 
1986年、最初のリリースから27年後、オルタナティブ・コメディ・グループのザ・ヤング・ワンズがリチャードにアプローチし、コミック・リリーフ慈善団体のために「リビング・ドール」のコメディ・バージョンを録音しました。無秩序なコメディアンと清潔感のあるリチャードの明らかな対照にもかかわらず、彼はそのアイデアに同意し、彼らのバージョンは1986年3月から3週間、再び全英シングル・チャートのトップに立ちました。

裏面はアップテンポのロカビリー作品です。

アーティスト【クリフ・リチャード】



Sir Cliff Richard OBE (born Harry Rodger Webb; 14 October 1940 Lucknow, United Provinces, British India) イギリス人ロックンロール～ポップ歌手。インストゥルメンタル・グループ／ザ・シャドウズをバックに活動し、多くのヒットを放ち、50年代のイギリスを代表するロックンロール・シンガーとして有名になった。英国内でのレコード・セールス記録は、ザ・ビートルズ、エルヴィス・プレスリーに次ぐ三番目の多さという大物歌手である。ジョン・レノンいわく「クリフ・リチャード＆ザ・シャドウズ以前のイギリスの音楽は聞く価値がないよ」と、インタビューに答えている記録があり、クリフ・リチャードこそが真にイギリスのロックンロール伝統の始まりであるという事が示唆されている。録音はUK COLUMBIA, US EPICレーベル他にあり、「Move It」他ヒット曲が多い。徐々にポピュラー・スタイルとなり、2010年代以降も現役で活動中である。