Barbara Lewis - Baby I'm Yours / I Say Love

滑らかなボーカルスタイルで人気を博した、ミシガン州セイルム出身の女性R&B～ソウル・シンガー／バーバラ・ルイスが、1965年4月にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。オリー・マクラフリン・プロデュースによる作品で、1965年6月にデトロイトで1位に達し、8月にシカゴで4位のピークを迎えた事で驚異的なローカルヒットとなり、次いで1965年8月21日付けのビルボードホット100チャートで11位、R&Bチャートで5位を記録しました。


Ollie Mclaughlin

ヴァン・マッコイが書いたバラード曲です。ジョニー・マティスの「12th・オブ・ネヴァー」の歌詞からインスパイアされたという楽曲をバート・バーンズが指揮するリッチなサウンドに乗せて、スムースなボーカルで歌いあげるアーリーソウル・クラシックス！


Van McCoy




Bert Berns

1965年1月8日、バート・バーンズ監修によるニューヨークのアトランティックレコーディングスタジオセッションで、ジョージ・“ティーチョ”・ウィルトシャーがオーケストラを指揮しました。オーケストラには、クラーク・テリーとダッド・バスコーム（トランペット）、ジミー・クリーブランドとトニー・スタッド（トロンボーン）、フランク・ヘイウッド・ヘンリー（バリトンサックス）、チャーリー・ブラウン（テナーサックス）、ポール・グリフィン（ピアノ）、ビル・スイカー（ギター）、ジミー・ルイス（ベース）、ゲイリー・チェスター（ドラム）、アーティー・バトラー（パーカッション/ハンドクラップ）らが参加しました。コーラスは、曲を書いたヴァン・マッコイがケンドラ・スポットウッドと担当しています。

本作は1995年の映画「マディソン郡の橋」で取り上げられた他、1985年のテレビ映画「ミッドナイトアワー」や、2007年の「アメリカンクライム」、「ベビードライバー」にも少し取り上げられました。

カバーも多い人気曲で、ここで特筆すべきは以下の7バージョンがあります。

1965年、ピーター＆ゴードンのバージョンは英国シングルチャートで19位に達しています。



1971年、ジョディ・ミラーのバージョンはビルボードホット100チャートで91位、カントリーチャートで5位、アダルトコンテンポラリーチャートで21位、カナダのRPMアダルトコンテンポラリーチャート25位、カナダのRPMカントリーチャートで8位に達しています。



1972年、キャス・エリオットのバージョンはカナダのRPMカントリーチャートで18位に達しています。



1976年、リンダ・ルイスのディスコバージョンは英国シングルチャートで33位に達しています。



1978年、デビー・ブーンのバージョンはビルボードホット100チャートで74位、アダルトコンテンポラリーチャートで18位、カントリーチャートで33位に達しています。



1983年、ターニャ・タッカーのバージョンはカントリー＆ウェスターンチャートで22位に達しています。



1990年、シェールのバージョンは英国シングルチャートで89位に達しています。



裏面はアップテンポでダンサブルなR&B作品です。


＜参加ミュージシャンと録音場所＋日時＞
[Baby, I'm Yours] Barbara Lewis With Teacho Wiltshire's Orchestra
Dud Bascomb, Clark Terry, trumpet; Jimmy Cleveland, trombone; Tony Studd, bass trombone; Charles Brown, tenor sax; Haywood Henry, baritone sax; Paul Griffin, piano; Bill Suyker, guitar; Jimmy Lewis, electric bass; Gary Chester, drums; Artie Butler, percussion???; Barbara Lewis, vocals; unidentified choir, unidentified strings, Teacho Wiltshire, arranger, director.
NYC, January 8, 1965
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[I Say Love] Barbara Lewis With Riley Hampton's Orchestra
Harold Dessent, James Mack, flute; Johnny Young, piano; Floyd Morris, organ; Earl Backus, Reggie Boyd, guitar; Rail Wilson, bass; Al Duncan, drums; Barbara Lewis, vocals; Marshall Gill, Richard Judson, Donna Kime, Warren Kime, Scott Moreland, backing vocals; Riley Hampton, director.
Chicago, IL, July 9, 1963

コンディション：VG++/VG++/WOL マトリックス番号：A-8468-1 / A-7102-1

アーティスト【バーバラ・ルイス】



女性R&B～ソウル・シンガー、ソングライター。1943年ミシガン州セイルム生まれ。プロデューサー／オリー・マクラフリンに見出され、1961年にKARENレーベルよりデビューを果たす。1962年にニューヨークのATLANTICレーベルと契約し「Hello Stranger」「Baby I'm Yours」「Make Me Your Baby」といったヒット曲を連発した。初期のシカゴ時代には自身で作曲も行い、バック・コーラスにはR&Bグループ／ザ・デルズが参加している作品もある。1965年頃には活動の拠点をニューヨークに移し、名裏方のサポートで1968年頃まで多数の名作を発表。1969年以降はENTERPRISE, REPRISEレーベルに1972年まで録音があります。滑らかなボーカルスタイルで人気を博した歌手である。