Tommy James & The Shondells - Crystal Blue Persuasion / I'm Alive

多くのヒット曲を残し、60年代のアメリカン・ロック＆ポップスを代表するグループとして知られる様になった、オハイオ州デイトン出身のロック・グループ／トミー・ジェームス＆ザ・ションデルズが、1969年6月にROULETTEレーベルからリリースしたシングルです。

リッチー・コーデルとの共同プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高2位、ビルボード・イージーリスニングチャートで最高27位、USキャッシュボックスチャートで最高2位、カナダのRPMチャートで最高1位を記録しました。

エディ・グレイ、トミー・ジェームス、マイク・ヴェイルによって書かれた曲です。1985年のヒッチ誌のインタビューで、ジェームスは「この曲のタイトルは聖書の黙示録を読んでいるときに思いついた」と語っています。タイトルは、新エルサレムについて読んだ聖書の黙示録から拝借したそうです。しかしこの曲がリリースされた当時、人気のあるタイプの高品質の青色のLSDタブレットが流通しており、一般的にはアンフェタミン・ドラッグについての歌だと解釈されています。

穏やかなテンポのグルーヴで、アコースティック・ギターやボンゴをフィーチャーした控えめなアレンジが際立っており、当時のザ・ラスカルズのサウンドに寄せています。ドラッグ体験による、まどろんだ雰囲気の世界観を見事に描いた60's ロック・クラシックスです。

NETFLIXでも見れる、2012年のドラマ『ブレイキング・バッド』（名作）のエピソード「グライディング・オーバー・オール」で流れました。



裏面はファズギターをフィーチャーしたガレージ・ロックです。

アーティスト【トミー・ジェームス＆ザ・ションデルズ】



ロック・グループ。オハイオ州デイトン出身のトミー・ジェームス（本名：Thomas Gregory Jackson）が、1959年12歳の時に結成したザ・トルネードス（The Tornadoes）というバンドが前身となる。1964年にグループ名をザ・ションデルズ（The Shondells）に改め、SNAPレーベルに「Hanky Panky」を初録音する。この曲は、1965年にピッツバーグのイベント・プロモーター／ボブ・マックが地元で主催したダンス・パーティーにおいて、DJマッド・マイクがこのレコードをプレイし、一躍ピッツバーグのローカル・ヒットになった。同時にピッツバーグで80,000万枚以上のブートレグ盤が製造され、話題が大きくなった1966年に権利を買い取ったROULETTEレーベルが正規に全米流通を開始し、遂にはナショナル・ヒットとなった。以降は同ROULETTEレーベルで「Mony Mony」や「Crimson and Clover」等のヒットを連発し、60年代の米国ロックを代表するグループとして知られる様になっている。