The Victorians - Climb Every Mountain / What Makes Little Girls Cry

おそらくロサンジェルスのスタジオ・ミュージシャンによる架空のガールス・ポップ・グループ／ザ・ヴィクトリアンズが、1963年にLIBERTYレーベルからリリースしたシングルです。

サイ・ワロンカー（Sy Waronker）・プロデュースによる作品です。

リチャード・ロジャー＆オスカー・ハマーシュタイン2世が作曲したブロードウェイ・ミュージカル『ザ・サウンド・オブ・ミュージック』挿入曲のカバーです。

アレンジメントはペリー・ボトキン・ジュニアが担当しており、ゴールドスター・スタジオ録音によるザ・レッキング・クルーの演奏と推測されます。

Bunny Botkin

フィル・スペクターの＜ウォール・オブ・サウンド＞のテクニックに倣った重厚なサウンドに、ザ・シャングリラス風の感傷的なボーカル＋コーラスが絶妙にフィットした60's ガール・ポップス・クラシックスです。

音壁ポップスを集めた英ACEレーベル編集によるV.Aコンピレーション・アルバム『Phil's Spectre II: Another Wall of Soundalikes』にも収録されており、フィル・スペクターっぽいサウンドがお好きな方におすすめです。

裏面はチャートヒットしており、ビルボート・トップ100チャート圏外で120位を記録しました。

PHILLESレーベルでのボブ・B・ソックス＆ザ・ブルー・ジーンズをイミテートした作品で、こちらもフィル・スペクター風の2サイダーといえるグッド・サイドです。

□盤面の浅い傷が目立つコンディションVG--評価です。肝心の音質は概ね良好な印象で、主観ではVG以上の鳴り具合に感じます。実際のレコードから作成した試聴音源をお試しくださいませ。