The Chordettes - Lollipop / Mr. Sandman (Re-Issue)

「ミスター・サンドマン」、「ロリポップ」、「ネヴァー・オン・サンデイ」等、多くのヒット曲で知られる女性ポップ・コーラス・グループ／ザ・コーデッツが、1958年にCADENCEレーベルからリリースした作品の、1970's ERICレーベル・リイシュー・シングルです。



ビルボード・ホット100チャートで最高2位、ビルボード・R&Bチャートで最高3位、UKシングルチャートで最高6位を記録しました。

オールディーズとして有名な曲かと思いますが、実はロナルド＆ルビーというデュオが、同年にRCA VICTORレーベルに吹き込んでいた同名作品のカバーです。



冒頭で聴けるリズミカルな手拍子のリズムと、指を口に入れて弾き出す独特の「ポンッ」の音と、それに続くドゥーワップ・スタイルの「ボボン、ボン、ボン」という男性コーラスが特徴的です。アーチー・ブライヤー楽団が演奏するシンプルなバンドの演奏に、際立ったコーラスで明るくハモる50's ガールズ・ポップ・クラシックスです。

1986年のアメリカ映画『スタンド・バイ・ミー』にも挿入されており、映画のシーンの印象と相まって印象的であった事を思い出す作品でもあります。





裏面は、1954年にCADENCEレーベルからリリースした作品のカップリングです。



ビルボード・ホット100チャートで最高1位を記録しました。グラミーの殿堂入りを果たしました。

パット・バラードによって書かれ、1954年に発表されたポピュラーソングです。同年の5月にヴォーン・モンローと彼のオーケストラによって初めて録音されました。



「サンドマン」をモチーフにしたポップ・ソングです。サンドマンは、ドイツなどヨーロッパ諸国の民間伝承に登場する睡魔で、姿の見えない妖精ですが、一般には砂の入った大きな袋を背負った老人の姿であるとされています。サンドマンが背負っている袋の中には、眠気を誘う魔法の砂が詰まっており、彼は夜更けになると人々の目の中にこの砂を投げ込みます。すると、人々は目が開けられなくなり、眠らずにはいられなくなってしまうという伝承です。古くからドイツでは、夜更かしをする子供に「サンドマンがやってくるぞ」と脅して寝かしつける習慣がありました。


Sandman

CADENCEレーベルの創設者であるアーチー・ブレイヤーは、レコーディングでオーケストラの指揮者を務め、膝を使ってリズミカルなビートを提供しました。ブレイヤーの声は、第3節で「Yes?」という言葉で聞くことが出来ます。ピアノはモー・ウェクスラーが弾いています。美しいバッキングの音色の演奏に乗せて、繊細なコーラスでハモる50's フィメール・ポップ・ナンバーです。コーラスワークの妙が素晴らしいだけでなく、バッキングとの絶妙なバランス感の良さは、60年代のガール・グループのルーツとしても重要視したい名作です。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。音質が優れているのでおすすめです。

コンディション：NM/NM/RI マトリックス番号：ERIC-E-2028 RE (3187) MW / ERIC-E-2027 RE (3187) MW

アーティスト【ザ・コーデッツ】



女性ポップ・コーラス・グループ。1946年にウィスコンシン州シェボーヤンで結成。初期はザ・ウィーヴァーズ・スタイルのフォーク・ポップを歌っていたが、途中からバーバーショップ・ハーモニー／オープン・コーラスにスタイルを変更。1949年にアーサー・ゴドフリー（Arthur Godfrey）のラジオ番組『タレント・スカウツ』でパフォーマンスしたのがきっかけで注目され、同年にCOLUMBIAレーベルに初録音を残す。1953年にアーチー・ブライアー（Archie Bleyer）の所有したCADENCEレーベルと契約し、1954年に「Mr. Sandman」がナショナルヒットを記録。その後も1958年の「Lollipop」をはじめ「Zorro」「Never on Sunday」「Eddie My Love」「Born to Be With You」「Lay Down Your Arms」「Just Between You and Me」「The White Rose Of Athens」「In The Deep Blue Sea」等の多くのポピュラーヒットを残しています。1961年にメンバーのジニー・オズボーン（Jinny Osborn）が脱退したのをきっかけにグループは解散した。