Simon & Garfunkel - Cecilia / The Only Living Boy In New York

60年代における多くの名曲の数々で知られる様になったサイモン＆ガーファンクルが、1970年4月20日にCOLUMBIAレーベルからリリースしたシングルです。

ロイ・ヘーリーとの共同プロデュースによる作品です。


Simon & Garfunkel & Roy Halee

ビルボード・ホット100チャートで最高4位、キャッシュボックスチャートで最高1位を記録したヒット作品です。カナダ、ドイツ、オランダ、スペインでそれぞれ2位となり、スイスとベルギーでも3位になりました。イギリスでは「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ウォーター」のフォローアップシングルとしてリリースされましたが、なぜかチャート入りしませんでした。

ポール・サイモンが書いた曲の起源は深夜のパーティーにあり、そこではサイモンとガーファンクルとサイモンの弟エディーと友人たちがピアノの椅子を叩き始めリズムを生みました。彼らはリバーブを用いて残響を使用し、リズムに合わせてソニー製のテープレコーダーを利用して音を録音しました。友人がギターを掴み、コーラスとリズムを付け加え、サイモンは後にその録音を聴きながら、信頼できない恋人をテーマに、歌のギターラインと歌詞を書き加えました。曲のタイトルは、カトリックの伝統における音楽の守護聖人である聖セシリアを指しています。そのテープを元に様々な楽器をオーバーダビングして仕上げた60's ロック＆ポップス・クラシックスです。ドラムはレッキング・クルーのドラマー／ハル・ブレインによって演奏されました。

カバーが数多い人気曲ですが、特筆すべきは、1996年にレゲエ・デュオ／ルーチー・ルー＆ミチー・ワンをフィーチャーしたサッグスによるバージョンがUKシングルチャートで最高4位に達しています。



裏面はバラード作品です。

マトリックス番号両面1A/1A。オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【サイモン＆ガーファンクル】



ロック～ポップ・デュオ。ロック～フォーク・ロック。ニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人ポール・サイモンとアート・ガーファンクルによって、1957年にトム＆ジェリー（Tom & Jerry）という名前で結成。初期はジ・エヴァリー・ブラザーズ・スタイルのロックンロールを演奏。1964年にCOLUMBIAレーベルと契約し、「Sound of Silence」の大ヒット以降、「I Am a Rock」、「Homeward Bound」、「Scarborough Fair/Canticle」、「A Hazy Shade of Winter」、「Mrs. Robinson」、「Bridge over Troubled Water」、「The Boxer」、「Cecilia」等のチャートヒットを1969年頃まで連発。「Bridge Over Troubled Water」制作中に音楽性の違いが顕在化し、1970年にデュオは解散を迎えた。