Prince Buster - Ten Commandments / Don't Make Me To Cry

ジャマイカを代表する重要シンガー、ソングライター、プロデューサー、バンド・リーダー、レーベル・オーナー／プリンス・バスターが、1967年にPHILIPSレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高81位、ビルボード・R&Bチャートで最高17位を記録しました。

カリブ海音楽らしいバックビートを強調したシャッフルリズムに乗せ、語り口調で「愛の十戒」を説いていく、ノヴェルティータイプの60's ジャマイカン・オールディーズ・クラシックスです。

裏面はルイジアナ・スワンプ・ポップ風のバラードです。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

コンディション：VG++/VG+/DH マトリックス番号：PHW 39258 5 /PHW 39259 5

アーティスト【プリンス・バスター】







ジャマイカ人シンガー、ソングライター、プロデューサー、バンド・リーダー、レーベル・オーナー。1938年ジャマイカ・キングストン生まれ。本名 Cecil Bustamente Campbell で、ムスリム名は Muhammed Yusef Ali 。スカ、ロック・ステディーにおける最重要人物のひとり。50年代にはフランキー・ライモン等のアメリカのR&Bシンガーが出演していたグラス・バケット・クラブ（Glass Bucket Club）でアメリカンR&Bの洗礼を受け、間もなくトム・ザ・グレート・セバスチャン（Tom the Great Sebastian）のサウンド・システムでセレクターとして活動しアメリカのR&Bレコードをプレイした。その後ジャマイカで人気のあったサウンド・システムを所有したクレメント・“コクソン”・ドッド（Clement "Coxsone" Dodd）を紹介され、しばらくは彼のサイドマンとして音楽ビジネス（チケットの取り扱いや保安等）を学ぶ。そして遂に自身のサウンド・システムであるボイス・オブ・ザ・ピープル（Voice of the People）を立ち上げ活動。しかしアメリカから輸入したレコードをかけるよりも、自身の音楽をプレイした方が効率的だと考え、プロ・ドラマー、アークランド・“ドラムバゴ”・パークス（Arkland "Drumbago" Parks）やリコ・ロドリゲス（Rico Rodriquez）らを誘い、ザ・バスターズ・グループ（The Buster's Group）というバンドを結成した。1961年に自身でBUSTERレーベルを立ち上げ録音した「Little Honey」 / 「Luke Lane Shuffle」、「Oh Carolin」はヒットを記録し、当時UK BLUE BEATレーベルからもリリースされる事となった。その後も1963年～1964年にかけて「Madness」、「Wash Wash」、「One Step Beyond、「Al Capone」等をヒットさせている。1964年にはエドワード・シーガ（Edward Seaga）が司会を努めたドキュメンタリー映画『This is Ska』にも登場。1964年にアメリカのプロボクサー、ムハンマド・アリ（Muhammad Ali）と出会ったのをきっかけに、ネーション・オブ・イスラムに改宗。1967年には「The Ten Commandments」がアメリカでヒットを記録した。その頃に録音した「Shaking Up Orange Street」、「Judge Dread」は、ジャマイカの新リズムとなるロック・ステディーとして評価されている。1972年には映画『The Harder They Come』に出演。2016年にフロリダ州のマイアミで死去した。