Pat Boone - Moody River / A Thousand Years

ビルボード・マガジンの集計によると、エルヴィス・プレスリーに次ぐチャート記録があるというレベルのヒットメイカーとして、50～60年代において大成功を収めたポピュラー歌手で俳優で作家のパット・ブーンが、1961年5月にDOTレーベルからリリースしたシングルです。ビルボード・ホット100チャートで最高1位、アダルトコンテンポラリーチャートで最高4位、カナダのCHUMチャートで最高1位、UKシングルチャートで最高18位を記録しました。

同年にチェース・ウェブスターという歌手が同年に初吹き込みした作品のカバーです。



曲のタイトルが「ムーディー・リヴァー」なので「清流が良い感じ」と歌った曲のように思えますが、歌詞の内容を要約すると、歌の主人公の彼女が、彼女自身が浮気をした罪悪感に苛まれ泥水に身を投じ自殺したという内容です。ブーンはこの歌の主人公の彼の落胆した気持ちを表現するため、歌をまるで苦しんでいるかのように歌ったと伝えられています。それに反して、ビリー・ヴォーンが指揮するオーケストラサウンドの明るい調子は、そんな彼と彼女の出来事を知らずに粛々と流れる背景にある川のようでもあります。


Billy Vaughn

裏面はバラードです。

アーティスト【パット・ブーン】



ポップ・シンガー、俳優、作家。1934年フロリダ州ジャクソンヴィル生まれ。本名 Charles Eugene "Pat" Boone 。50～60年代において大成功を収めたポピュラー歌手。1954年にREPUBLICレーベルからデビューし、1955年にDOTレーベルと契約。初ヒットの「Ain't That a Shame」はファッツ・ドミノのカバーで、そこから初期にはソフィスティケイトしたR&Bのカバーを売りにし、リトル・リチャードの「Tutti Frutti」や、ザ・フラミンゴスの「I'll Be Home」などをヒットさせている。