Judy Garland - Over The Rainbow / You Made Me Love You (Re-Issue)

1920年代後半かた活動した戦前の銀幕スターとして知られる女優で歌手のジュディー・ガーランドが、1939年にDECCAレーベルから78回転SP盤でリリースしたシングル作品の、1980年正規MCAレーベル・リイシュー・シングルです。



日本では邦題「虹の彼方へ」として知られています。ガーランドのバージョンは、2017年3月、「文化的、歴史的、または芸術的に重要な音楽」として定められ米国議会図書館の全米録音登録簿に登録されました。アメリカレコード協会 (RIAA) と全米芸術基金 (NEA) は、「世紀の歌」リストで第1位にランク付けしました。アメリカ映画協会は、AFIの100年...100曲リストでこの曲を最高の映画ソングに挙げました。

ハロルド・アーレンが作曲し、イップ・ハーバーグが歌詞を書いたバラードです。この曲は1939年の映画『オズの魔法使』のために書かれ、ドロシー・ゲイル役で出演した女優のジュディ・ガーランドによって歌われました。アカデミー賞最優秀オリジナル曲賞を受賞し、ガーランドの代表曲となりました。1938年10月7日、ジュディ・ガーランドはマレー・カッターの編曲によりMGMサウンドステージでこの曲を録音しました。1939年9月、映画のサウンドトラックではなく、スタジオ録音された音源がDECCAレーベルからシングルとしてリリースされました。



上記のとおり、歴史的な作品で、クラシック的にポピュラー・ミュージックのスタンダードとして周知されており、音楽ジャンルを問わずにカバーバージョンが生まれた名曲中の名曲の元祖オリジナル録音バージョンです。

裏面は1913年に発表されたポピュラーソングのカバーで、映画『ブロードウェイ・メロディー・オブ・1938』に挿入された作品です。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【ジュディー・ガーランド】















女優、ポップ・シンガー。1922年ミネソタ州グランドラピッズ生まれで、1969年に睡眠薬の過剰服用が原因で47歳の若さで死去。本名 Frances Ethel Gumm 。1928年に2人の姉と共にザ・ガム/ガーランド・シスターズ（The Gumm Sisters：The Garland Sisters）でキャリアをスタートさせ、1935年にMGMとソロ契約を交わす。会社側の要望でダイエット用の薬として覚醒剤を推奨され、以後それが彼女の人生を狂わせる。1938年にミュージカル『The Wizard of Oz（オズの魔法使）』で主役を演じ、アカデミー子役賞を受賞して一躍有名となる。その後もMGM映画の大作『若草の頃』、『ハーヴェイ・ガールズ』、『イースター・パレード』等に出演し、女優としての全盛期を迎えるものの、1940年代初頭から、神経症と薬物中毒が表面化していき、スタジオへの遅刻や出勤拒否を繰り返すようになる。1947年には入院したり自殺未遂も起こし、1950年にMGMを解雇されてしまう。それからは歌手業に専念する様になり、黒人ボーカル的な発声と正確にコントロールされたアルト・ヴォイスが再評価される。1954年には再び映画業界に戻り、『スタア誕生』でアカデミー主演女優賞にノミネートされている。その後再び活動は低迷し、1961年に映画『ニュールンベルグ裁判』で復活するものの、1963年には完全に芸能界とは離れ、薬物中毒と神経症は悪化の一途を辿った。1969年6月22日に薬物・アルコール中毒と荒淫が原因で、睡眠薬を過剰摂取して死去。役柄による清楚なイメージとは裏腹に、破滅的な人生を歩んだ芸能生活であった。