Don Covay & The Goodtimers - Mercy, Mercy / Can't Stay Away
1964 USA Original 45rpm Record [ROSEMART/45-801]
- Preço normal
- ¥3,400 JPY
- Preço normal
-
- Preço promocional
- ¥3,400 JPY
- Preço unitário
- por
60's R&B~ソウル時代に「マーシー、マーシー」、「シーソウ」、「スーキー・スーキー」といったヒット曲を残し、作曲家としても活躍した事で知られるR&B~ソウル・シンガー、ソングライター/ドン・コヴェイが、1964年8月にROSEMARTレーベルからリリースしたシングルです。
ビルボード・ホット100チャートで最高35位を記録しました。
ドン・コヴェイとロニー・ミラーによる競作で、ジ・インプレッションズのカーティス・メイフィールドに影響を受けたことが知られています。「慈悲」を意味する「マーシー」を曲のテーマにした宗教色のある作品で、訴えかけるような歌詞の中にゴスペルの要素が重なった初期のソウル・チューンです。高音域のハーモニーを含むコヴェイのボーカルは情熱的で自信に満ちています。カーティス・メイフィールドやジミー・ジョンソン(シル・ジョンソンの実兄;シカゴ・ブルース)が好んだリズミカルなギター・パートを上品に修正した、ギター主体の新しいソウル・サウンドが確立された名作であると評価されています。
ここでは有名になる前のジミ・ヘンドリックスがギターを伴奏しているとされます。バックアップ・シンガーのジョージ・“キング”・クレモンズが当時のその事を証言しており、ブッカー・T&ザ・MGズのギタリスト/スティーヴ・クロッパーは、ジミとメンフィスのSTAXスタジオで出合った時にジミは「マーシー・マーシー」をスティーヴのギターで演奏したとも述べています。他にはジミは1965年にカーティス・ナイトとスクワイアズに参加しており、そこで「マーシー・マーシー」を演奏したともされています。
Jimi Hendrix (left)
音楽作家のデイビッド・マルヴィーニは、ジミのパフォーマンスについて次のように説明しています。「ヘンドリックスは、コードとメロディックなラインを巧みに組み合わせたスタイルで、それは後に彼のクラシック「リトル・ウィング」で完全に発展します」。
また、イギリスのザ・ローリング・ストーンズが初期にカバーしており、シカゴのCHESSレコーディング・スタジオで録音されました。そこではミック・ジャガーはドン・コヴェイのボーカルを模倣しており、以降、永続的に、彼のボーカル・スタイル形成に大きく影響を与えた可能性があるとAllMusicの評論家スティーヴ・ヒューイは指摘します。
裏面はバラード作品です。
<参加ミュージシャンと録音場所+日時>
Don Covay And The Goodtimers [Mercy, Mercy]
Don Covay, vocals; and others.
NYC, May 18, 1964
--
Don Covay And The Goodtimers [Can't Stay Away]
unknown, piano, guitar, bass; Bernard Purdie, drums; Don Covay, vocals.
NYC, May 13, 1964
コンディション:VG++/VG(+)/WOL マトリックス番号:RSM-7879-2 / RSM-787-2 |
アーティスト【ドン・コヴェイ】
R&B~ソウル・シンガー、ソングライター。1938年サウスキャロライナ州オレンジバーグ生まれ。本名 Donald Randolph 。50年代前半にワシントンD.C.に移住し、家族で結成したゴスペル・グループ/ザ・チェリー・キーズでゴスペルを歌い始める。その後R&Bグループ/ザ・レインボウズに在籍し、地元でマーヴィン・ゲイやビリー・スチュワートらとも交流を持つ。1957年にリトル・リチャードに見出されプリティー・ボーイの名義でソロ歌手としてATLANTIC, BIGレーベルに録音し、1958年からはドン・コヴェイに改名してBLAZE, SUE, BIG TOPレーベルに録音を残す。間もなく自身のバンド/ザ・グッドタイマーズを結成し、1961年にARNOLD, EPIC, COLUMBIAレーベルに録音し、1962年にはCAMEOレーベルから出された「Popeye Waddle」がナショナルヒットを記録した。また同CAMEO/PARKWAYレーベルのチャビー・チェッカーがヒットさせる「Pony Time」もグッドタイマーズのオリジナルとして知られている。1964年にPARKWAY, LANDAレーベルにも録音し、1964年にはジミ・ヘンドリックスがセッション・ミュージシャンとして参加した「Mercy Mercy」が、ROSEMARTレーベルより大ヒットしており、本作はイギリスのザ・ローリング・ストーンズによってカバーされた。1965年以降はATLANTICレーベルで、「See Saw」や「Sookie Sookie」といったソウルの名作を残し、作曲家としてはアレサ・フランクリンに提供した「Chain of Fools」が大ヒットを記録している。流行に敏感なヒップさと優れた作曲センス、そして毒っ気があるのに親しみやすいボーカルが魅力となる名アーティストである。