War - The Cisco Kid / Beetles In The Bog

当初は、ジ・アニマルズのエリック・バードンを擁していたR&Bおよびプログレッシブ・ソウル・バンド、ウォーが、1973年2月にUNITED ARTISTSレーベルからリリースしたシングルです。

ジェリー・ゴールドスタイン・プロデュースによる作品です。

ビルボード・ホット100チャートで最高2位、ビルボード・R&Bチャートで最高5位、カナダのRPMチャートで最高1位を記録しました。ゴールド・レコードの認定を受けました。

トーマス・アレン、ハロルド・ブラウン、モリス・"BB"・ディッカーソン、チャールズ・ミラー、ハワード・スコット、リー・オスカー、ロニー・ジョーダンら、当時のウォーのメンバーによって書かれた曲です。この曲は、1950年代のテレビ番組『シスコ・キッド』に登場する2人のカウボーイ、シスコとパンチョの冒険を描いています。

各行の後に異なる音符のシーケンスがあることで知られています。サックス、ハーモニカ、フルートによる特徴的な4音のフレーズが最初の数行の終わりを強調し、次の数行ではリズムセクションによる短いジャムが続きます。後半の歌詞の一部とテレビ番組のセリフの後には、まったく異なる4音のフレーズが続き、ハーモニカとサックスによる3音シーケンスが2回連続で演奏されます。これらの覚えやすいフックとファンク主導のリズム・セクションにより、この曲はウォーの代表的な曲の1つとなり、リードボーカル兼ギタリストのスコットによると「最も楽しい」曲となっています。

裏面はプリミティブなアフリカの雰囲気を持ったトライバル・ファンク・2サイダーでおすすめです。

アーティスト【ウォー】

1969年に結成されたカリフォルニア州ロングビーチ出身のアメリカのR&Bおよびプログレッシブ・ソウル・バンド。当初は、レコード・プロデューサーのジェリー・ゴールドスタインと、ジ・アニマルズの歌手だったエリック・バードンによって考案され、当初はエリック・バードン・アンド・ウォーと呼ばれていた。このバンドは1970年代にヒット曲を数多く出したことで知られており、「Spill the Wine」、「The World Is a Ghetto」、「The Cisco Kid」、「Why Can't We Be Friends?」、 「 Low Rider」、「Summer」等が代表作品として有名になっている。また、音楽をクロスオーバーさせたバンドであるウォーは、ファンク、ソウル、ジャズ、ロックを折衷的にブレンドした音楽で知られるようになった。これは、バンドメンバーが人種的に多様なロサンゼルスのゲットーで暮らして耳にした様々なサウンドとスタイルが融合された結果であった。彼らのアルバム『The World Is a Ghetto』は、ビルボード誌の1973年のベストセラーアルバムとなった。バンドは多民族のラインナップで人種や文化の壁を越えた。ウォーは存続中に何度もメンバーの変更が行われ、現在のメンバーではメンバーのリロイ・“ロニー”・ジョーダンだけがオリジナルメンバーであり、他の4人のメンバーはローライダー・バンドという新しいグループを結成して活動した。