The Ventures - Hawaii Five-O / Soul Breeze

エレキバンドとして強い影響力を持ち、多くのフォロワーを生み出した名ロックンロール・インストゥルメンタル・グループ／ザ・ベンチャーズが、1968年にLIBERTYレーベルからリリースしたシングルです。

ジョー・サラシノ・プロデュースによる作品です。


Joe Saraceno (right)

ビルボード・ホット100チャートで最高4位、USキャッシュボックスチャートで最高6位、ビルボード・アダルトコンテンポラリーチャートで最高8位を記録しました。

アルバム『ハワイ・ファイブ・オー』に収録され、アルバム・タイトルになりました。



1968年よりCBS局で放送された人気ドラマ『ハワイ・ファイブ・オー』のテーマ曲のカバーです。



ザ・ベンチャーズのバージョンは、それまでの彼らのサーフ・ロック路線とは趣きを変え、新スタイルで新たに活路を見出した60's インストゥルメンタル・ロック・バージョンです。ザ・レッキング・クルーの演奏を中心に、ロサンジェルスのスタジオ・ミュージシャン計28人を起用して完成させたという大作です。



大学や高校のマーチングバンドでファイトソングとして人気があり、特に非公式ではありますが、ハワイ大学で人気があるバージョンです。

裏面はグルーヴィーで耳に爽やかなポップ・インストゥルメンタル作品です。

アーティスト【ザ・ベンチャーズ】



インストゥルメンタル・ロックンロール・グループ。サーフ。ドン・ウィルソンとボブ・ボーグルを中心に、1958年ワシントン州タコマで結成されたザ・ヴァーサトーンズ（The Versatones）というグループが前身となる。1959年にBLUE HORIZONレーベルに初録音後、1960年に録音した「Walk --- Don't Run」が同年にDOLTONレーベルより全米配給されて大ヒットを記録。その後も「Perfidia」や「Ram-Bunk-Shush」といったスタンダード曲をエレキ・ロック化した、サーフ・インストウルメンタル・ロックで人気を博した。1967年にLIBERTYレーベルに移籍し、「Hawaii Five-O」等の映画・テレビ音楽の再演でヒットを放っている。以降はUNITED ARTISTS, TRIDEX, EMIレーベルに90年代まで録音を続けている。プロ、アマチュア問わずに多くのフォロワーを生み出し、エレキバンドとして強い影響力を持った名グループである。