The Vanilla Fudge - You Keep Me Hangin' On / Come By Day, Come By Night

サイケデリック・ロックやハードロックといった音楽に影響を残した事で知られる、ニューヨーク州ロングアイランド出身のロック・グループ／ザ・ヴァニラ・ファッジが、1967年6月にATCOレーベルからリリースしたシングルです。

ジョージ・“シャドウ”・モートン・プロデュースによる作品です。


George "Shadow" Morton

ビルボード・ホット100チャートで最高6位、UKシングルチャートで最高18位を記録しました。

1966年に、MOTOWNレーベルでザ・スプリームスがヒットさせた同名作品のカバーです。



バンドのマーク・スタイン（リードボーカル、キーボード）とティム・ボガート（ベース、ボーカル）は、ザ・スプリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」をスピードを落として歌詞を聴きカバー・バージョンのインスピレーションを得たそうです。

ザ・スプリームスの「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」はハッピーに聞こえますが、歌詞はまったくハッピーではありません。実際には痛ましい曲であり、たくさんの感情が含まれています。それをゴスペルのようにし、ザ・ビートルズの「エレノア・リグビー」にように、なんだか不気味で教会っぽく、ホラー映画のような感じにアレンジして仕上げました。レコーディングはワンテイクで行われ、エネルギッシュでエモーショナルなサウンドで蘇ったサイケデリック・ロックの名作です。アルバム収録作は7分26秒のロングバージョンですが、このシングル・バージョンは2分50秒とコンパクトにエディットされています。

裏面もロック・バラード作品です。

アーティスト【ザ・ヴァニラ・ファッジ】

ロック・グループ。リード・ボーカルのマーク・スタインが中心になってニューヨーク州ロングアイランドで結成された。録音はATCOレーベルにあり、1967年のデビュー・シングル「You Keep Me Hanging On」が大ヒットを記録し、サイケデリック・ロックやハードロックといった音楽に影響を残している。