The Ran-Dells - Martian Hop / Forgive Me Darling (I Have Lied)

ニュージャージー州ヴィラス出身のトリオ編成で結成された白人ポップ・グループが、1963年6月にCHAIMANレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・トップ100チャートで最高16位、ビルボード・R&Bチャートで27位を記録し、カナダのCHUMチャートでも最高2位を記録したワンヒット・ワンダーです。

この曲は、ニュージャージー州ワイルドウッドにあったメンバーのジョン・スピルトの自宅のリビングルームで、3人が集まって冗談を言い合っている時に生まれました。歌詞は火星人が「全人類」のためにダンスパーティーを開くという内容で、「火星人はおそらく素晴らしいダンサーであっただろう」という内容で展開されます。1950年代から1960年代にかけて、宇宙探査や脅威となる異星人が存在する可能性をテーマに録音された多くの曲の一つとして有名です。スティーブ・ラパポートがスタジオでこの曲を制作していた時、ジェリー・ゴフィンがそれを聞き、ドン・カーシュナーの新しいレーベルであったCHAIRMANからリリースするよう勧められました。

レコーディングは、ポップミュージックでは初とされる「正弦波発生器」が使用され革新的かつ先駆的なサウンドが作成されました。曲冒頭の12秒間のイントロダクションは、トム・ディセヴェルトとディック・レイマーカーズ（別名キッド・バルタン）による「ムーン・メイド」の最初の30秒間からサンプリングされたものです。このサウンドは、 「マーシャン・ホップ」がレコーディングされる1年前の1962年に、彼らの実験的なアルバム『エレクトロ・ソニックス～エレクトロニック・ミュージック』に収録されています。

宇宙をイメージしたスペイシーなSEで幕を開け、「衛星通信」風のコーラスで賑やかにハモるノヴェルティー・ロックンロール・パーティー・チューン！

代表的なノヴェルティーソングといことで、V.Aコンピレーション・アルバム『The Golden Age of American Rock 'N' Roll: Special Novelty Edition』の一発目に収録されていました。

カバーが多い人気曲ですが、ここで特筆すべきは、1980年のロッキー・シャーピ＆ザ・リプレイズによるバージョンを挙げておきます。

裏面はバラードです。