The Miracles - Baby, Baby Don't Cry / Your Mother's Only Daughter
1968 USA Original 45rpm Record [TAMLA/T-54178]
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モータウンにおいて、作詞・作曲、プロデューサー、歌い手としてや、ベリー・ゴーディー・ジュニアの片腕として会社経営にまで非凡なる才能を発揮した天才人物スモーキー・ロビンソンを中心としたデトロイトR&B~ソウル・グループ/ザ・ミラクルズが、1968年12月12日にTAMLAレーベルからリリースしたシングルです。
スモーキー・ロビンソン、ウォーレン・ムーア、テリー・ジョンソンらの共同プロデュースによる作品です。
ビルボード・ホット100チャートで最高8位、ビルボード・R&Bチャートで最高3位を記録しました。
ザ・ミラクルズのリードシンガー、スモーキー・ロビンソンと、モータウンのスタッフ・ライターであったアル・クリーブランド、そしてザ・フラミンゴスの元メンバーのテリー・ジョンソンによって書かれた曲です。曲は、冒頭と2番の歌詞の前のスモーキーの朗読がよく知られるようになりました。歌詞は「痛みに苦しむ心ほど悲しいものはない/むなしい涙ほど悲しいものはない」と「あなたは彼を信頼し、愛を与えた/彼はその愛に値しないと証明した」でした。マイナーコードとディミニッシュコード(音程を短3度ずつ重ねていったコード)を繰り返すブリッジが使用されており、ザ・ミラクルズのギタリスト、マーヴ・タープリンの傑出したギター演奏がこの曲で重要な役割を果たしています。
裏面はゆったりとしたファンク・ビートのソウル作品です。
コンディション:VG++/VG++ マトリックス番号:W-M2-J2-Q-M5-520M09 WK4M--2704-1-A dh W-M2-JZ-Q-M5-520M09 / WO-K-I-463S10 WK4M--2710-1-A dh W-O-K-I-463S10 10 |
アーティスト【スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ】
R&B~ソウル・ボーカル・グループ。モータウン社を代表する大スター・グループ。1955年頃にデトロイトで結成されたザ・ファイヴ・チャイムス(The Five Chimes)~ザ・マタドアーズ(The Matadors)が前身。1958年にジャキー・ウィルソンのマネージャーのオーディションに合格し、ジャッキーが所属していたBRUNSWICKレーベルで、ジャッキーの為に楽曲を提供していたベリー・ゴーディーJr.を紹介される。1958年にグループ名をザ・ミラクルズに変更し、ENDレーベルよりビリー・ディヴィスが作曲した「Got A Job」でデビューを果たす。ベリー・ゴーディーJr.がモータウン以前に設立していた ジョビート音楽出版(Jobete Music Company, Inc.)がCHESSレーベル傍系のANNAレーベルに作品を卸していた事から、親会社であるCHESSレーベルとも関係があり、1959年にCHESSレーベルを紹介され、そこで録音した「Bad Girl」がヒットを記録。しかしここで、「自主配給にした方が儲かる」と考えたベリー・ゴーディーJr.は、1959年に自主レーベルTAMLAレーベルを設立し、CHESSでヒットしていたミラクルズの「Bad Girl」を再プレスするもののTAMLA盤の方はノーヒットに終わる。1960年にTAMLAレーベルよりリリースされた「Shop Around」は遂にナショナルヒットを記録し、モータウンにとっての初のミリオンセラーとなった。以降は「You've Really Got a Hold on Me」、「Mickey's Monkey」、「I Second That Emotion」、「Baby Baby Don't Cry」、「Tears of a Clown」、「Ooo Baby Baby」、「Going to a Go-Go」、「The Tracks of My Tears」、「(Come Round Here) I'm The One You Need」、「The Love I Saw in You Was Just a Mirage」、「More Love」といったモンスターヒットを1970年頃まで快調に連発するモンスターグループへと成長を遂げている。また中心人物のスモーキー・ロビンソンは、ファルセットを活かした美声ヴォーカルの持ち主で、作詞作曲をすればメロディーも歌詞もピカイチ。音楽プロデューサーとしても才能を発揮し、1962-1966年の間にはモータウン内でメアリー・ウェルズ、ザ・テンプテーションズ、ブレンダ・ホロウェイ、ザ・マーヴェレッツ、マーヴィン・ゲイらをプロデュースしたろ、多くのヒット曲を手がけている。そしてベリー・ゴーディーJr.の片腕となり、会社経営にまで非凡なる才能を発揮した天才人物でもあった。1972年にスモーキーが脱退し、グループは1978年頃まで活動。80年代以降は何度か再結成して活動している。スモーキーは2010年代以降も現役活動中である。