The Dave Clark Five - Any Way You Want It / Crying Over You
1964 USA Original 45rpm Record [EPIC/5-9739]
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豪快なテナーサックス、バリバリのオルガンを配した肉厚なロックンロール・サウンドは“トッターハム・サウンド”と呼ばれて人気を博したブリティッシュ・ビート・グループ/ザ・デイヴ・クラーク・ファイヴが、1964年10月にEPICレーベルからリリースしたシングルです。エイドリアン・クラーク・プロデュースによる作品で、ビルボード・トップ100チャートで最高14位、カナダのチャートで最高7位、UKシングルチャートで最高25位を記録しています。
デイヴ・クラークによって書かれた曲で、アレンジメントはエコープレックス(Echoplex)によって作られたエコーとリバーブを用いています。エコー、リバーブ、圧縮等、多くのレコーディング技術を使用して豪快なサウンドのロックンロールに仕上げられた60's ブリティッシュ・ビート・クラシックスです。さらにUS盤7インチのモノラル・サウンドで強烈な音圧を実現した名作です。US盤7インチ特有のこのダーティーなサウンドは、当時、ザ・ソニックスなどのガレージ勢に影響を与えたのではないかと考えられます。
グループは『エド・サリバン・ショー』、『シンディグ!』の様な多くのバラエティー番組で演奏しましたが、生演奏では再現不可能なサウンドだった為、レコードの音に合わせて口パク出演をしています。
キッス、ラモーンズ、トム・ペティとハートブレイカーズ等、多くの有名ロック・ミュージシャンに愛される名作です。特にラモーンズは活動の最後に演奏した曲として知られています。
裏面はバラードです。
コンディション:VG++/VG+ マトリックス番号:7ZSP-79148-2E / ZSP-791498-1A |
アーティスト【ザ・デイヴ・クラーク・ファイヴ】
ブリティッシュ・ビート・グループ。グループの頭文字をとって「DC5」の表記も有り。1942年ノース・ロンドン生まれのデイヴ・クラークが、1957年に結成したザ・デイヴ・クラーク・クインテット(The Dave Clark Quintet)が前身となる。1962年UK EMBERレーベルに初録音し、1962-1963年にUK PICCADILLYレーベルにも録音を残す。1963年以降はUK COLUMBIA, US EPICレーベルから「Do You Love Me」「Glad All Over」「Because」「Anyway You Want It」「Everybody Knows (I Still Love You)」「Reelin' and Rockin'」「Come Home」「Catch Us If You Can」「Over And Over」「Everybody Knows」「The Red Balloon」「Good Old Rock 'n' Roll」等をヒットさせた。1964-1967年の間にUSビルボードチャートに17曲ものトップ40ヒットを送り込み、人気音楽番組「ザ・エド・サリヴァン・ショウ」には18回も出演し、本国イギリスよりもアメリカで高い人気を誇った。豪快なテナーサックス、バリバリのオルガンを配した肉厚なサウンドは、マージービートに対抗して(彼らの活動場所であった)「トッターハム・サウンド(Tottenham Sound)」と呼ばれた。グループは1970年に解散。2008年にロックンロールの殿堂入りを果たす。