Johnny & The Hurricanes - Sheba / Down Yonder

 



50年代後半～60年代前半にかけて多くのヒット曲でインストゥルメンタル・ロックンロールのブームを引率した、オハイオ州トレド出身のロックンロール・インストゥルメンタル・グループ／ジョニー＆ザ・ハリケーンズが、1960年にBIGTOPレーベルからリリースしたシングルです。

旧約聖書に登場する女王シバをモチーフにした作品で、伝記でシバ女王は「エジプトとエチオピアを支配した女王」とされています。本作で聴ける曲の雰囲気も、北アフリカあたりを想起させるエキゾチックな作風となっており、宗教儀式を彷彿とさせるプリミティブなビートに、怪しげな音色を響かせるハモンドオルガンとパワフルなギターが主体となった60's ロックンロール・インストゥルメンタル・チューン！

フィラデルフィアの名DJジェリー・ブラヴァットのフェイバリット曲としても知られており、彼のDJタイムのオープニング＆エンディング曲としてプレイされた様子が、LOST-NITEレーベル編集によるアルバム『JERRY BLAVAT FOR DANCERS ONLY』(Lost Nite #108)で聴く事ができます。



裏面はチャート作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高48位を記録しました。1920年代ポップソングのカバーとなる2サイダーです。

アーティスト【ジョニー＆ザ・ハリケーンズ】



ロックンロール・インストゥルメンタル・グループ。1957年にオハイオ州トレド身で結成されたジ・オービッツ（The Orbits）というグループが前身となる。オルガンとサックスが入るバンド編成のロッキン・コンボ。1959年にTWIRLレーベルに初録音した「Crossfire」は、間もなくWARWICKレーベルから全米配給されてナショナルヒットとなる。さらには同年に「Red River Rock」も続けてヒットした。1960年にBIG TOPレーベルに移り、1963年までロックンロールやスタンダード曲のカバーを数多く残し、米国のインストゥルメンタル・ロックンロールを引率しています。1962年にはヨーロッパ・ツアーも行い、ドイツの「スター・クラブ」では、ザ・ビートルズが彼らの前座を努めたという逸話も残されている。グループは1965年頃まで録音を残し活動した。