Dobie Gray - The "In" Crowd / Be A Man

「ルック・アット・ミー」、「ジ・イン・クラウド」のヒットや、70年代の「ドリフト・アウェイ」のヒット以降、俳優としても活躍したR&B～ソウル・シンガー／ドビー・グレイが、1965年にCHARGERレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高13位、R&Bチャートで最高11位を記録しました。

作曲家／ビリー・ペイジが作詞作曲をしたモータウン風のポップ・ソウル作品で、バッキングの演奏はフィル・スペクターやブライアン・ウィルソンらが絶大な信頼を置いた、ロサンジェルスのスタジオ・ミュージシャンズ＝ザ・レッキング・クルーが演奏を担当した力作です。

同年にはシカゴのラムゼイ・ルイス・トリオがジャズでカバーしており、そちらも大ヒットを記録（US Pop #5- / R&B #2-）していますが、本作はそのオリジナル・バージョンであります。



また当時イギリスのモッズ・シーンでも人気が高かった作品で、ジョージィ・フェイムも取り上げたモッズ・クラシックスとしても知られています。



「モッズ音楽」という観点で集められたV.Aコンピレーション・アルバム『The In Crowd: Ultimate Mod Collection 1958-67』のタイトルにもなった重要作品！


The In Crowd: Ultimate Mod Collection 1958-67 (POLYGRAM UK)

裏面はポップスです。

アーティスト【ドビー・グレイ】



R&B～ソウル・シンガー、ソングライター、音楽プロデューサー、鍵盤奏者、ギタリスト。1940年テキサス州シモントン生まれで、2011年にナッシュヴィルにて死去。初期は地元の教会でゴスペルを歌っており、60年代前半にロサンジェルスに移住。初期はレオナルド・エインスワース（Leonard Ainsworth）、ラリー・カーティス（Larry Curtis）、ラリー・デニス（Larry Dennis）といった複数の芸名を用いて活動し、1963年にドビー・グレイの芸名でCOR-DAKレーベルに吹き込んだ「Look At Me」が初ヒットを記録。1965年にはCHARGERレーベルより「The 'In' Crowd」が大ヒットし、同作品はシカゴのラムゼイ・ルイス・トリオにも取り上げられてヒットしている。その後もWHITE WHALEレーベルにも録音しながら、俳優業も経験し、大ヒットを記録したミュージカル・ブロードウェイ「ヘアー（Hair）」にも出演した。以降はPROPHECY/ATLANTIC, DECCA, MCA, CAPRICORN, GALLO, INFINITYレーベル等に録音し、1973年には彼自身の最大のヒットとなる「Drift Away」を発表した。