Bobby Hebb - Sunny / Bread

テネシー州ナッシュヴィル出身のR&B～ソウル・シンガー／ボビー・ヘブが、1966年6月にPHILIPSレーベルからリリースしたシングルです。ジェリー・ロス・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高2位、R&Bチャートで最高8位を記録しました。

1963年11月22日に起こった「ケネディ大統領暗殺事件」を受けて、ヘブが作曲をした鎮魂歌が原作でしたが、本作を初録音したのは、実は“和製コニー・フランシス”、“和製R&B”として人気を博した、日本人の弘田三枝子が、1965年にニューヨークでビリー・テイラー・トリオをバックにしたCOLUMBIAレーベル録音（アルバム『Miko in New York』に収録）が最初でした。



さらにアメリカでは、1966年にデイブ・パイクがATLANTICレーベルから発表したアルバム『Jazz for the Jet Set album』に録音されたバージョンが、オリジネーターであるヘブのバージョンよりも先にリリースされています。



そして遂にニューヨークのベル・レコーディング・スタジオで録音された、ジェリー・ロス制作による本作は、18回のデモ録音を重ねてようやく完成したという大作です。ポップスやジャズ等のジャンルにカバーが多く、おそらく20世紀を代表する名曲のひとつといえる作品です。

裏面はブルージーなソウル作品です。

コンディション：VG+/VG+/SOL/DH/RW マトリックス番号：PHW37895 5 X-4765 / PHW37892 5 X-4766

アーティスト【ボビー・ヘブ】



ソウル シンガー、ソングライター、ギタリスト。1938年テネシー州ナッシュヴィル生まれで、2010年に死去。本名 Robert Von Hebb 。両親が盲目のミュージシャンで、ボビー自身も3歳で兄のハロルド（9歳）と共に歌手＆ダンサーとして活動し、オウエン・ブラッドリー（Owen Bradley）がホストのカントリー音楽番組に出演。その後ボ・ディドリーの「Diddley Daddy」のセッションではコーラスで参加し、アメリカ軍のバンドではトランペットを演奏。60年代半ばにはプロデューサーのジェリー・ロスと出会い、彼がプロデュースをしニューヨークで録音された「Sunny」が1966年にPHILIPSレーベルから出され大ヒットした。