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R&B 45

Bo Diddley - Say Man, Back Again / She's Alright

1959 USA Original 45rpm Record [CHECKER/936]

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「ズッ、ダン、ダン、ダンダン」というリズムに乗せた、アクの強いゴスペル・ボーカルによる独自のR&Bは、通称「ボ・ディドリー・ビート」と呼ばれ影響力を持った事でも知られるR&B・シンガー、ソングライター、ギタリスト、ハーピスト/ボ・ディドリーが、1959年にUS CHECKERレーベルからリリースしたシングルです。

前ヒット作「セイ・マン」のフォローアップ・ナンバーで、ラテン・ビートを盛り込んだワンコード・スタイルの性急なリズムに乗せて、マラカス奏者のジェローム・グリーンとボとの侮辱的なやり取りを特色にした作品です。



バンドが奏でる絶え間ないビートに乗せたラップ調のゲットーユーモアは、ストリートワイズな都会の生活勘に通底した、熱いアメリカの夜の夜想曲として鼓動する感覚があります。



ボ本人の回想によると、「俺達がCHESSレコーディング・スタジオでやった事の多くは、俺達がいつも遊んでいる様な事をやっただけだ。」との事で、そこからダーティーワード(汚い言葉)の部分を削除して仕上げた作品だそうです。白人聴衆に大して売ろうという事を考えず、ラテン+コメディーを融合させたリズム&ブルースで、ここまで思い切った事をやってのける姿勢は、ジェームス・ブラウンのファンキーソウルよりも早い決断であり、サウンド的にはファンクやラップのルーツとしても重要な派生地点と言える内容です。

裏面はジ・アイズレー・ブラザーズのヒット曲「シャウト」への回答と思われるゴスペル風の作品で、ワイルドなゴスペル・リズムにボーカルが乗ったR&B・ロッカー!



ジェームス・ブラウンが1962年にKINGレーベルからヒットさせる「シャウト&シミー」の元ネタ感もある一曲です。


コンディション:VG/VG
マトリックス番号:9728 32725 / 9733 32726

アーティスト【ボ・ディドリー】
Ellas Otha Bates (December 30, 1928 McComb, Mississippi, United States - June 2, 2008 Archer, Florida, United States) R&B・シンガー、ソングライター、ギタリスト、ハーピスト。ソングライターとしてはイラス・マクダニエル(Ellas McDaniel)の名義を使用。ジョン・リー・フッカーの影響をうけて活動を開始し、40年代前半に友人のジュローム・グリーン(Jerome Green)と、ザ・ヒップスター(The Hipsters:後に The Langley Avenue Jive Cats となる)というバンドを結成して活動。1943-1944年にはストリートでアール・フッカーらと演奏。1951年にベーシストのルーズヴェルト・ジャクソンと、ギタリストのジョディー・ウィリアムスが加わってバンドはさらに成長し、遂に同年にはシカゴ・サウス・サイドのクラブ「708 Club」にレギュラー出演を果たし、ルイ・ジョーダン、ジョン・リー・フッカー、マディー・ウォーターズらとも競演。1954年にはハーピストのビリー・ボーイ・アーノルド、ドラマーにクリフォード・ジェームスが加わり、録音したデモ音源「I'm A Man」 / 「Bo Diddley」がCHESSレーベルのオーディションに合格し、1955年に傍系のCHECKERレーベルよりボ・ディドリーという芸名でデビューを果たす。以降は「Bo Diddley」、「Diddley Daddy」、「Pretty Thing」、「I'm Sorry」、「Crackin' Up」、「Say Man」、「Say Man, Back Again」、「Road Runner」、「You Can't Judge a Book by the Cover」といったヒットを60年代前半まで放ち、ロックンロール時代を代表するR&Bスターとなっています。アフリカやアフロ・キューバンのラテン音楽=ルンバ等をアレンジした「ズッ、ダン、ダン、ダンダン」というリズムに乗せた、アクの強いゴスペル・ヴォーカルによる独自のR&Bは、通称「ボ・ディドリー・ビート」と呼ばれる様になり影響力を持つ。特に60年代中頃にはイギリスのロック勢と、アメリカのガレージ勢から再評価されている。