Betty Everett & Jerry Butler - Let It Be Me / Ain't That Loving You Baby

R&B～ソウル・シンガー／ジェリー・バトラーとベティー・エヴェレットによるデュエット企画として、1964年にVEE-JAYレーベルからリリースされたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高5位を記録したデュオの代表作品です。

1955年にピエール・デラーノ（Pierre Delanoe）が録音したのフレンチ・ポップ「Je t'appartiens」の英語詩カバーです。アメリカで本作を最初にヒットさせた、ジ・エヴァリー・ブラザーズのバージョンをお手本にしたアレンジメントです。





原作がスタンダードなのでカバーも数多くはありますが、R&Bのデュエット作品という事で情感豊かなツインボーカルでの掛け合いが素晴らしい名バージョンです。

裏面はジミー・リードのブルース・カバーです。



こちらもモッドR&B的なダンサブルさでおすすめの2サイダー盤です。

アーティスト【ジェリー・バトラー】



Jerry Butler (born Jerry Butler Jr.; December 8, 1939, Sunflower, Mississippi, U.S.) R&B～ソウル・シンガー。シカゴ～フィリー・ソウル。愛称は“ジ・アイスマン”。ティーン期にはカーティス・メイフィールドと共にゴスペル・グループ／ノーザン・ジュビリー・ゴスペル・シンガーズ（Northern Jubilee Gospel Singers）を結成してゴスペルを歌い、その後1956年にザ・クエイルズ（The Quails）というR&Bグループに在籍した。1958年にはジ・アルファトーンズ（The Alphatones）というグループで歌っていた旧友であるカーティス・メイフィールドとザ・ルースターズ（The Roosters）を結成し、CHESSレーベルのオーディションをうけるものの不合格となり、チェスの近くにあったVEE-JAY/FALCON/ABNERレーベルを訪れオーディションに合格し同年に同レーベルと契約に至る。その頃にグループ名をジ・インプレッションズと改め、ジェリーがリードをとったデビュー作の「For Your Precious Love」は全国区で大ヒットを記録。間もなく1959年にジェリーはソロ歌手として独立し、同VEE-JAYレーベルより「He Will Break Your Heart」等をヒットさせている。1966年にはMERCURYレーベルに移籍し、ジェリー・ロスやケネス・ギャンブル＋レオン・ハフらフィラデルフィア勢のサポートをうけ、「Only the Strong Survive」等をヒットさせている。以降は1990年代までコンスタントに録音を続けており、2010年代以降も現役活躍中である。

アーティスト【ベティー・エヴェレット】



女性R&B～ソウル・シンガー、ピアニスト。1939年ミシッシッピ州グリーンウッド生まれ。9歳から教会でピアノを弾きながらゴスペルを歌っており、1957年にシカゴに移住。録音は1957年からCOBRA, CJ, ONE-DERFULレーベル等にあり、初期はブルージーなR&B歌手として活動。1963年にVEE-JAYレーベルのA&Rキャルヴィン・カーターと出会い、彼からの助言もあり、音楽スタイルをポップ路線へと変更し、同年には同レーベルから「You're No Good」がヒットし、1964年には「The Shoop Shoop Song(It's In His Kiss)」が続けてヒットし有名になりました。1967年以降はソウル・シンガーとして活躍し、ABC, UNI, FANTASY, SOUND STAGE 7, UNITED ARTISTS, 20th CENTURY-FOXレーベルに1980年代まで録音を残している。