Tommy James & The Shondells - Mony Mony / Crystal Blue Persuation (Re-Issue)

多くのヒット曲を残し、60年代のアメリカン・ロック＆ポップスを代表するグループとして知られる様になった、オハイオ州デイトン出身のロック・グループ／トミー・ジェームス＆ザ・ションデルズが、1968年3月にROURETTEレーベルからリリースしたシングルです。ボー・ジェントリー＆リッチー・コーデル・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高3位、UKシングルチャートで最高1位、カナダのRPM100チャートで3位を記録しました。

トミー・ジェームス、ボー・ジェントリー、リッチー・コーデル、ボビー・ブルームらによって作された作品で、曲のタイトルは、マンハッタンのアパートからニューヨーク市のスカイラインにあるミューチュアル・オブ・ニューヨーク・ビルの頂上にある「MONY」の看板をトミー・ジェイムズが見たところから着想を得たものです。


Mutual of New York Building

タイトルが決まる前にトラックは完成されており、キャッチーな楽曲をダンサブルなリズムとコール＆レスポンスで明るく仕上げた60's パーティー・ロック・チューン！

1981年にはビリー・アイドルのカバー・バージョンが全米でナンバーワンヒットを記録しています。



他には1986年のアマズールによるカバーバージョンも知られる様になっています。



裏面は、1969年6月にROULETTEレーベルからリリースした作品のカップリングです。ビルボード・ホット100チャートで最高2位、USキャッシュボックスチャートで最高2位、カナダのRPMチャートで最高1位を記録しました。

エディ・グレイ、トミー・ジェイムズ、マイク・ヴェイルによって作曲された曲です。1985年のヒッチマガジンのインタビューで、ジェームスは聖書の黙示録を読んでいる時に曲のタイトルが思い浮かんだと答えています。この曲がリリースされた時には、高品質の青色のLSD錠剤が一般的に流通しており、一部のリスナーは、ジェームズが「アシッド」について言及していると想定されていました。1979年、音楽ライターのデイブ・マーシュは「ジェームズがアンフェタミンに関与した事についての明白な寓意（ぐうい：ある意味を直接には表さず別の物事に託して表すこと）」と表現しました。アレンジは当時のザ・ラスカルズのサウンドに似た、控えめなアレンジで目立つオルガンを中心に穏やかなテンポのグルーヴで構築されました。

オリジナル・カンパニースリーヴ付きです。ステレオ盤です。

アーティスト【トミー・ジェームス＆ザ・ションデルズ】



ロック・グループ。オハイオ州デイトン出身のトミー・ジェームス（本名：Thomas Gregory Jackson）が、1959年12歳の時に結成したザ・トルネードス（The Tornadoes）というバンドが前身となる。1964年にグループ名をザ・ションデルズ（The Shondells）に改め、SNAPレーベルに「Hanky Panky」を初録音する。この曲は、1965年にピッツバーグのイベント・プロモーター／ボブ・マックが地元で主催したダンス・パーティーにおいて、DJマッド・マイクがこのレコードをプレイし、一躍ピッツバーグのローカル・ヒットになった。同時にピッツバーグで80,000万枚以上のブートレグ盤が製造され、話題が大きくなった1966年に権利を買い取ったROULETTEレーベルが正規に全米流通を開始し、遂にはナショナル・ヒットとなった。以降は同ROULETTEレーベルで「Mony Mony」や「Crimson and Clover」等のヒットを連発し、60年代の米国ロックを代表するグループとして知られる様になっている。