The Paris Sisters - He Knows I Love Him Too Much / A Lonely Girl's Prayer [Vinyl, ARP Pressing]

50年代から活動するプリシーラ＋シェレル＋アルベス・パリスの3姉妹によるポップ・コーラス・トリオ／ザ・パリス・シスターズが、1962年にGREGMARKレーベルからリリースしたシングルです。

フィル・スペクター・プロデュースによる作品です。



ビルボード・ホット100チャートで最高34位を記録しました。

ジェリー・ゴフィン＆キャロル・キングが書いた曲です。

グループの前年のヒット「I Love How You Love Me」（全米チャート5位）のフォローアップ作品で、歌詞の内容は「彼は私が彼を愛し過ぎているのを知っている」という続編となっております。

後にフィル・スペクターの右腕となり、スペクターの想像性を具現化する大仕事を成し遂げるジャック・ニッチェがアレンジした、ストリングスが美しい洗練されたバッキングと、リードボーカルのプリシーラ・パリスの美声ボーカルが折り重なり絶妙な音像の景色を見せてくれる隠れた名作です。

Jack Nitzsche

裏面はフィル・スペクターとコリー・サンズが書いたポップ・バラードで、こちらでもジャック・ニッチェの仕事ぶりとプリシーラの美声のコラボが素晴らしい2サイダーです。

アーティスト【ザ・パリス・シスターズ】

ガールズ・ポップ・グループ。サンフランシスコ出身の、プリシーラ＋シェレル＋アルベス・パリスの3姉妹により結成された。1954年にDECCAレーベルより華々しくデビュー。デビュー当時は“アンドリュー・シスターズ”路線のポップ・コーラスを売りにするものの、ヒットは生み出せずに不遇の時を過ごす。1957年にIMPERIALレーベルに移り、シングル2枚を発売。1961年にGREGMARKレーベルに移籍してティーン・ポップにスタイルを変更し、新進気鋭のプロデューサー／フィル・スペクターの制作により「I Love How You Love Me」が見事に大ヒットした。ここでは1962年までに合計5枚のシングルを発表した。それから2年ほどはレコーディングにブランクがあり、1964年以降は1968年までMGM, MERCURY, GNP CRESCENDO, CAPITOL, CAVALIERレーベル（CAVALIERレーベル録音は別グループの可能性もあり）に録音が残されている。グループの中でも容姿も端整で存在が際立っていたプリシーラ・パリスは、ソロでも1967年にYORK, HAPPY TIGERレーベルにシングル/アルバムを残している。