The Move - Fire Brigade / Walk Upon The Water

ロイ・ウッドが率いるイギリス・バーミンガム出身のロック・グループ／ザ・ムーヴが、1968年にA&Mレーベルからリリースしたシングルです。カナダのチャートで最高36位、UKシングルチャートで最高3位を記録しました。

ロイ・ウッドによって書かた曲で、1968年2月にイギリスでグループの4枚目のシングルとしてリリースされました。ウッドによると、マネージャーのトニー・セクンダが、コンサートを終えたばかりのバンドに対し、翌朝スタジオセッションを予定しているのでシングルをレコーディングする必要があると告げた後、一晩のセッションでこの曲を書いたとのことです。曲はエディ・コクランの「サムシン・エルス」からインスパイアされたリフを使用しています。



セックス・ピストルズのグレン・マトロックは、この曲のギターが彼らのシングル「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」のオープニング・リフに強い影響を与えたと語っています。



キッスのセルフタイトルのデビューアルバムに収録されている「ファイアーハウス」にも影響を与えました。



裏面もロイ・ウッド作によるアップテンポのロック・ナンバーとなる2サイダーです。

アーティスト【ザ・ムーブ】







1960年代後半から1970年代初頭にかけて活躍したイギリスのロック・バンド。彼らは5年間で9枚の英国トップ20シングルを獲得し、英国で最も人気のあるバンドの一つであったが、米国では大きな成功を収めることができなかった。彼らのキャリアのほとんどにおいて、ムーブはギタリスト、シンガー、ソングライターのロイ・ウッドによって率いられた。彼はグループの全てのUKシングルを作曲し、1968年からは多くの曲でリード・ボーカルも歌った。当初、バンドには4人のメインボーカリスト（ウッド、カール・ウェイン、トレバー・バートン、クリス・“エース”・ケフォード）がおり、リード・ボーカルの役割を分担していた。ムーブは、カール・ウェイン＆ザ・バイキングス、ザ・ナイト・ライダーズ、ザ・メイフェア・セットなど、1960年代半ばのバーミンガムを拠点とするいくつかのグループから発展した。彼らの名前は、これらのバンドのさまざまなメンバーがグループを結成するために行った動き「MOVE」を指していた。ウッドの他に、1965年のムーブのオリジナルの5人編成は、ドラマーのベブ・ベヴァン、ベーシストのエース・ケフォード、ボーカリストのカール・ウェイン、ギタリストのトレバー・バートンであった。1972年までに、ムーブはウッド、ビーヴァン、元アイドル・レースのジェフ・リンからなるトリオ編成に縮小された。バンドの晩年、このラインナップでエレクトリック・ライト・オーケストラと呼ばれるサイドプロジェクトにも取り組んでおり、ムーヴ解散後も国際的に大きな成功を収めることになる。2007年から2014年にかけて、バートンとビーヴァンは断続的にパフォーマンスを行った。