Richie Barrett - Some Other Guy / Tricky Dicky (Promo)

フランキー・ライモン＆ザ・ティーネイジャーズ、ザ・チャンテルズ、リトル・アンソニー＆ジ・インペリアルズらを発掘し育て上げたプロデューサーとして、1950年代のニューヨークR&Bシーンで活躍した重要人物として知られるR&B・シンガー・ソングライターのリチャード・バレットが、1962年にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。

ジェリー・リーバー＆マイク・ストーラー・プロデュースによる作品です。


Jerry Leiber & Mike Stoller

リーバー＆ストーラー、バレットらの共作で、レイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ？」の改良作品です。

「ホワッド・アイ・セイ？」をイミテートした楽曲を、ガールズ・コーラスを置いた編曲も同様に仕上げ、レイ・チャールズをオマージュしたボーカルにもブルージーな味わいのある60's R&B・クラシックス！

初期のザ・ビートルズ、ザ・サーチャーズ、ジョニー・キッド＆ザ・パイレーツ、ザ・ビッグ・スリー、ザ・カイザーズらがカバーしており、ブリティッシュ・ビート・クラシックスとしても重要な隠れた名作です。

裏面もリーバー＆ストーラーが書いたアップテンポ曲で、こちらもノヴェルティー感のあるR&B・ロッカー作品となる2サイダーです。

こちらはウェイン・フォンタナ＆ザ・マインドベンダーズがカバーしています。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【リチャード・バレット】

Richard Barrett (right)

R&B・シンガー・ソングライター・プロデューサー。ニューヨークR&B。1933年にフィラデルフィアで生まれ、2006年に同州グラッドワインで死去。戦後のメインストリームにおいて、始めに大成功を収めた黒人プロデューサーの一人として知られる。1950年代にはフランキー・ライモン＆ザ・ティーネイジャーズ、ザ・チャンテルズ、リトル・アンソニー＆ジ・インペリアルズ、ザ・ヴァレンタインズらを次々と発掘し、プロデュースし成功させ、スターへと育て上げる。1954年～1957年の間は、ザ・ヴァレンタインズに自らでも参加した。またリッチー・バレット名義でGONE, ATLANTICレーベルに録音を残しており、ブリティッシュ・ビート・バンドの古典曲「Some Other Guy」、「Tricky Dicky」を吹き込んだことでも知られている。ほか Richard T. Barrett 名義でMAARCレーベルにも録音がある。1960年代には、ザ・スリー・ディグリーズを見出している。50年代のニューヨークR&Bシーンに貢献した重要人物の一人である。

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アーティスト【ザ・ヴァレンタインズ】

1950年代半ばに活動したR&B・ドゥーワップ・グループ。コアなドゥーワップ・ファンから高く評価されるグループのひとつ。彼らのレコードは全国ヒットパレードに一度も入ったことはなかったが、ニューヨークや東海岸では人気があり、それらの地域でも多くのヒット曲を出した。グループのステージ公演は完売し、彼らのハーモニーと振り付けは当時最も完成度の高いものの一つだった。音楽面でもショーマンシップでも、ザ・キャデラックス、ザ・ソリティアーズ、ザ・フラミンゴスらから影響を受けたザ・ヴァレンタインズは、革新的なステージ演出、傑出したボーカル、そしてユニークなパフォーマンスを披露したことで知られる。