John Barry & Orchestra - Goldfinger / Troubadour [Promo]

イギリスの作曲家、映画音楽の指揮者ジョン・バリーが、自身のバンド、ジョン・バリー・セブン＆オーケストラ名義で、1964年にUNITED ARTISTSレーベルからリリースしたシングルです(ホワイト・レーベル・プロモ盤)。

映画『007/ゴールドフィンガー』のテーマ曲のインストゥルメンタル・バージョンです。



本作のインスピレーションの源のひとつとなったのが、1928年に発表されたポピュラーソング「マック・ザ・ナイフ」で、それを映画『007/ゴールドフィンガー』のイメージに合う様に組み立てられ完成しました。

イギリス・ウェールズ出身の黒人女性ポップ・シンガー／シャーリー・バッシーが、1964年にUNITED ARTISTSレーベルからヒットさせた（全米チャート10位／全英チャート21位）バージョンは映画のヒットと共に世界的に有名となりましたが、そのバージョンで指揮を務めていたのはジョン・バリーでした。

インストゥルメンタルのみの本作も映画に挿入されたもので、ギター主体のロックンロール仕様のオーケストラ・サウンドで豪華に再編されています。迫力のあるフルバンドの演奏が音の洪水のように押し寄せるグレート・バージョン！

裏面はワルツのリズムに乗せたバリー自作による哀愁のポップ・インストゥルメンタル・ナンバーです。

アーティスト【ジョン・バリー】









John Barry Prendergast OBE（1933年11月3日～2011年1月30日）イギリスの作曲家、映画音楽の指揮者。ヨークで生まれたバリーは、幼少期を父親が所有する映画館で働いていた。キプロスの英国陸軍への国家奉仕中に、バリーはトランペットの演奏を学んだ後、ミュージシャンとして演奏を始めた。国家奉仕を終えると、1957年にジョン・バリー・セブンというバンドを結成する。その後、彼は音楽の作曲と編曲に興味を持ち、1958年にテレビ・デビューを果たした。彼は、最初のジェームズ・ボンド映画『ドクター・ノオ』の制作者らの目に留まり音楽を担当することになり、その関係はその後25年間続いた。1963年から1987年にかけてジェームズ・ボンド映画11作品の音楽を作曲したほか、シリーズ第1作目である1962年の『ドクター・ノー』の「ジェームズ・ボンドのテーマ」の編曲と演奏も担当した。彼は50年以上にわたるキャリアの中で、グラミー賞とアカデミー賞を受賞した映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』（1990年）と『アウト・オブ・アフリカ』（1985年）の音楽を作曲したほか、『緋文字』（1995年）、『チャップリン』（1992年）、『コットン・クラブ』（ 1984年）、『死亡遊戯』（1972年）、『タマリンドシード』（1974年）、『スコットランド女王メアリー』（1971年）、そしてテレビシリーズ『パースエイダーズ！』のテーマ等を手掛けた。1999年に音楽への貢献により大英帝国勲章を授与されている。さらにバリーは、アカデミー賞を含む5つの賞を受賞した。『ボーン・フリー』で2つ、 『冬のライオン』でそれぞれ1つずつ（この作品で第1回英国アカデミー賞最優秀映画音楽賞も受賞した）、『アウト・オブ・アフリカ』と『ダンス・ウィズ・ウルブズ』（両方ともグラミー賞を受賞）、ゴールデングローブ賞に10回ノミネートされ、1986年には『アウト・オブ・アフリカ』で最優秀作曲賞を1回受賞した。バリーは2001年に最後の映画音楽『エニグマ』を完成させ、同年アルバム『エターナル・エコーズ』をレコーディングして成功を収めた。その後、彼は主にライブパフォーマンスに集中し、 2004年にドン・ブラックと共同でミュージカル『ブライトン・ロック』の作曲した。2001年、バリーは英国ソングライター、作曲家、作家アカデミーのフェローになり、2005 年には英国映画テレビ芸術アカデミーのフェローになった。バリーは4回結婚し、4人の子供がいた。彼は1975年に米国に移住し、2011年に亡くなるまで米国に住んでいた。