Jody Miller - Home Of The Brave / This Is The Life [w/PS]

1970年代以降にはカントリー歌手としても大成功を収める女性ポップ・シンガー／ジョディー・ミラーが、1965年にCAPITOLレーベルからリリースしたシングルです。

スティーヴ・ダグラス・プロデュースによる作品です。


Steve Douglas

ビルボード・ホット100チャートで最高25位、カナダのチャートで最高5位、全英シングルチャートで最高49位を記録しました。

バリー・マン＆シンシア・ワイルが書いた曲です。


Barry Mann & Cynthia Weil

歌詞は10代の少女が個性的な髪型や服装で自分を表現することを選んだ様子が歌われています。そして、「勇者の故郷、自由の国、なぜ彼がなりたいものになれないのか？」という、なぜ他人が少女の表現の自由を批判するのかを問うコーラスが続きます。という歌詞です。

当時、1960年代の社会問題を取り上げたプロテストソングとして捉えられ、ラジオ局で放送禁止となったにもかかわらず、ミラーのキャリアの中で最も商業的に成功した曲の一つとなりました。1960年代には、様々なアーティストが当時の社会問題に反応してプロテストソングを録音しました。これらの曲は、公民権運動やベトナム戦争への懸念を公然と表明していました。その好例と言えるのが、アニマルズの「We Gotta Get Out of This Place」（元々はプロテストソングとして書かれたものではありませんが、後にベトナム戦争の兵士たちによってプロテストソングとして周知用されるようになりました）や、ジェイ＆ジ・アメリカンズの「Only in America」が挙げられます。

1965年、ミラーは「ジミー・ディーン・ショー」に出演するためニューヨークに派遣されました。ニューヨーク滞在中、彼女はスティーブ・ダグラス、バリー・マン、シンシア・ワイルと会いました。マンとワイルは、ミラーがカントリー・アーティストに分類されると考え、この曲をカットしないよう強く勧めたまし。しかし、ダグラスはこの曲がヒットすると信じ、彼女にレコーディングを勧めました。プロデューサーのフィル・スペクターは、ボニー＆ザ・トレジャーズというグループでこの曲のバージョンもプロデュースしており、スペクターはミラーが「Home of the Brave」をレコーディングすることに不満でした。しかし彼の反対を押し切って、スティーブ・ダグラスはミラーにこの曲をレコーディングさせました。1965年7月にダグラスのプロデュースの下、カリフォルニア州ハリウッドのCAPITOLスタジオでレコーディングされました。

長髪で風変わりな服を着た少年に対する町の侮辱に基づいた、力強いティーンのメッセージソングであることと、ミラーのボーカルパフォーマンスがすべてを語り、すべてを要約していると評される名作です。

ミラーのバージョンはフィル・スペクターのプロデュースしたボニー＆ザ・トレジャーズのバージョンと競合しました。両方の曲が発売されている間、スペクターは雑誌や新聞に、自分が最初にこの曲を所有していたと主張する広告を掲載しています。しかし、商業的に成功したのはミラーのバージョンでした。

裏面はアップテンポのポップナンバーです。

□オリジナル・ピクチャースリーブ付きです（開口部付近に小さく破れと折れがございます）。

アーティスト【ジョディー・ミラー】

女性ポップ、カントリー・シンガー。1941年アリゾナ州フェニック生まれで、オクラホマ育ち。本名 Myrna Joy Miller 。俳優のデール・ロバートソン（Dale Robertson）に見出されロサンジェルス界隈で歌手として活動を開始。1963年にCAPITOLレーベルと契約し、翌1964年に「He Walks Like a Man」がナショナルヒットを記録した。その後も「Queen of the House」「Home of the Brave」等がポップチャートで連続ヒットしている。1970年代以降は主にカントリー歌手として活動しており、「He's So Fine」「Baby I'm Yours」「There's a Party Goin' On」「Good News」「Darlin', You Can Always Come Back Home」といった、多くのトップ10・カントリーチャート作品を放っている。