Howard Tate - Get It While You Can / Glad I Knew Better

ガーネット・ミムズとザ・ゲイナーズに参加した経歴のあるR&B～ソウル・シンガー、ハワード・テイトが、1966年にVERVEレーベルからリリースしたシングルです。

ジェリー・ラゴヴォイ・プロデュースによる作品です。


Jerry Ragovoy

チャートヒットしてはおりませんが、当時出されたアルバム・タイトルになった彼の代表作品です。

ラゴヴォイ他が書いた力強いバラード曲を、抑揚を付けたオーケストラ・サウンドに乗せて、伸びやかで味のあるボーカルで歌う60's ディープ・ソウル・クラシックスです。

女性ロック歌手のジャニス・ジョプリンがカバーし、1971年にCOLUMBIAレーベルからヒットさせています（全米チャート78位）。

ジョプリンのバージョンが収録されたアルバム『パール』は、全米レコード協会（RIAA）からクアドラプル・プラチナ認定を受け、2020年版のローリング・ストーン誌の「史上最高のアルバム500選」のリストで259位にランクされました。

裏面はアップビートのソウル・ダンサーです。

アーティスト【ハワード・テイト】

R&B～ソウル・シンガー。1939年8月13日ジョージア州メイコンで生まれ、幼少期に家族でフィラデルフィアに転居した。10代の頃、彼はガーネット・ミムズと親しくなり、彼の所属したゴスペル・グループ、ザ・ゲイナーズに参加した。ミムズはまた、テイトをソングライター兼プロデューサーのジェリー・ラゴヴォイに紹介し、ラゴヴォイはテイトをレコーディングしてVERVEレコードと契約を取り付けた。VERVEレコードは1964年から1968年の間にアルバム『ゲット・イット・ホワイル・ユー・キャン』と合計9枚のシングルをリリースした。シングルのうち3曲はトップ20のR&Bヒットとなり、その中には後にジャニス・ジョプリンによってレコーディングされた「ゲット・イット・ホワイル・ユー・キャン」も含まれている。1972年、彼はATLANTICレコードでセルフタイトルのアルバムをリリースしており、これもラゴヴォイのプロデュースだった。彼は後に、自分が受け取るに値する印税を受け取っていないと感じてキャリアを断念し、フィラデルフィア郊外で保険のセールスマンになった。その後、娘が火事で亡くなり、結婚生活も破綻。大酒を飲み始め、クラックコカイン中毒になり、ニュージャージー州カムデンでホームレスになった。ラゴヴォイ氏は彼が死んでいると思っていた。しかし、1990年代半ばまでにテイト氏は中毒を克服し、牧師になった。2003年にアルバム『Rediscovered』をリリース。ラゴヴォイ氏は再び作曲とプロデュースを手掛け、このアルバムはグラミー賞の最優秀コンテンポラリーブルースレコードにノミネートされた。その後5年間でテイト氏はツアーを行い、さらに4枚のアルバムをリリースした。2011年12月2日、ニュージャージー州バーリントンの自宅アパートで72歳で亡くなった。