Doris Troy - Just One Look / Bossa Nova Blues

ロック＆ポップ・ミュージック界とも深くクロスオーバーし人気を博した、ニューヨーク・ブロンクス出身の女性R&B～ソウル・シンガー／ドリス・トロイが、1963年5月にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。

アーティー・リップ・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高10位、ビルボード・R&Bチャートで最高3位、USキャッシュボックスチャートで最高9位、カナダのCHUMチャートで最高1位を記録しました。

トロイが書いた楽曲で（ペンネームのドリス・ペインは彼女の初期の芸名）、重厚なミッドテンポのリズムに乗せてソウルフルなボーカルで歌った60's R&B～アーリーソウル・クラシックス！

同時期のカバーではチャートヒットしたイギリスのロック・グループ／ザ・ホリーズによるバージョンや、ルルによるバージョンが秀逸であります。





また1974年のアン・マーレイによるカバーや、1978年のリンダ・ロンシュタットによるカバーも全米チャートヒットしたリバイバル・バージョンとして知られています。





裏面はブラジルのボサノバとブルースを無理やり融合させたハイブリッドなR&B・ダンサー！

コンディションVG--評価の傷盤ですが、A面の音質は見た目以上にしっかりと鳴る印象です。実際のレコードから作成した試聴音源をお試しくださいませ。

アーティスト【ドリス・トロイ】













女性R&B～ソウル・シンガー。1937年ニューヨーク・ブロンクス出身で、本名は Doris Higginson で、愛称は“ママ・ソウル”。初期はスタジオ・コーラス歌手として活動し、1963年にニューヨークのアポロ・シアターで歌っているところを、ジェームス・ブラウンに見出される。同年にATLANTICレーベルと契約し録音した「Just One Look」が米英でインターナショナル・ヒットとなる。1964年に「Tomorrow Is Another Day」「What'cha Gonna Do About It」「Please Little Angel」がヒットしている。またザ・ローリング・ストーンズ他、著名なロック＆ポップ・アーティストのレコーディングにも多数参加し、1969年にはザ・ビートルズが所有するAPPLEレーベルとも契約し録音を残している。1971年にはイギリス北部のノーザンソウル・シーンで再評価された「I'll Do Anything (He Wants Me To)」がUKシングル・チャートでヒットしている。ソウル・ミュージックだけではなく、ポップ＆ロック・ミュージック界とも深くクロスオーバーした名歌手である。