Dale Hawkins - Susie-Q / Don't Treat Me This Way

ルイジアナ州ゴールドマイン出身のロックンロール・シンガー、ソングライター、ギタリスト／デイル・ホウキンスが1957年5月にCHECKERレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高29位、ビルボード・R&Bチャートで最高7位、カナダのCHUMチャートで最高16位を記録しました。ロックンロールの殿堂が選定する「ロックンロールを形成した500曲」と、ロバート・クリストガウが選定する「1950年代～1960年代に録音されたベーシック・レコード・ライブラリ」のリストにも含まれています。

バンド・メンバーのロバート・チェイッソン（Robert Chaisson）と共作をした曲で、ノース・ルイジアナ州にあった悪名高いボージャー・シティー・ストリップのステージ用曲として、この曲を完成させるのに三か月を要しました。そして彼らは町で唯一優れたモノラル・テープ録音機を所有していた地元のラジオ局KWKHに25ドルを支払い、ある日の早朝の空き時間にラジオ局のスタジオで録音させてもらいました。彼らと同地出身で理解のあるエンジニアのボブ・サリバンと共にカットしました。ギタリストには当時15歳のジェームス・バートンが彼の好意でセッションに参加しており、特徴的な沼地のようなサウンドを実現させています。このドロドロしいサウンドは多くのR&Bラジオ局で好まれエアプレイを獲得したため、ポップチャートよりもR&Bチャートで成績が上回っています。


James Burton (right)

ロックンロールの名作として多くのカバーが登場しましたが、ここで代表的なバージョンとして挙げさせていただくと、1964年のザ・ローリング・ストーンズによるバージョンと、1968年のクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル（CCR）によるバージョンです。CCRの「スージー・Q」はシングル販売され、ビルボード・ホット100チャートで最高11位、カナダのRPMチャートで最高10位に達しています。





裏面も見逃せない、ワイルドなロカビリーとなる2サイダー盤です。

アーティスト【デイル・ホウキンス】



ロックンロール・シンガー、ソングライター、ギタリスト。ルイジアナ・スワンプ・ロック。1936年ルイジアナ州ゴールドマイン生まれで、2010年に死去。同時代に活躍したロックンローラーのロニー・ホウキンスはいとこである。エルヴィス・プレスリーの歌唱とスコッティー・ムーアのギターに影響をうけ、ルイジアナ州シュリーヴポートで音楽活動を開始。1957年に＜Checker＞レーベルからリリースされた「Susie Q」がナショナルヒットを記録。他リトル・ウォルターのカヴァー「My Babe」や、クランプス・クラシックス「Tornado」等が代表作品として知られています。ブルースやR&Bといったブラック・ミュージックの要素を強調したロックンロールが特徴的で、サザン・ロックのルーツとしても重要視される名人です。ロカビリーの殿堂とルイジアナ音楽の殿堂入りも果たしてます。