The Orlons - Cross Fire! / It's No Big Thing

レーベル・メイトであるディー・ディー・シャープとザ・ドーヴェルズと共に、ダンス・ブームの流行を引率した、フィラデルフィア出身の男女混成R&B・グループ／ジ・オーロンズが、1963年にCAMEOレーベルからリリースしたシングルです。

一連のヒットを手がけてきたカル・マン＆デイヴ・アップル・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高19位、R&Bチャートで最高25位を記録しました。

モータウンの影響を受けたグルーヴで、マーサ＆ザ・ヴァンデラスの「ヒート・ウェーヴ」のリズムを模した編曲です。それまでの「ザ・ワー・ワトゥシ」や「サウス・ストリート」等のダンスナンバーから、ソウリッシュに進化した60's R&B～ガールズ・ポップ・クラシックス！跳ねたリズム、キャッチーな楽曲、力強いボーカルと三拍子揃ったダンス・クレイズ期の名作です。

ディー・クラークが「クロスファイアー・タイム」というアンサーソングで応えています。



裏面はニューオーリンズ風のダンス・ナンバーです。

コンディション：VG(+)/VG/WOL マトリックス番号：C273-C-3 49512-X / C273B-3 49512

アーティスト【ジ・オーロンズ】













R&B～ガール・グループ。中学時代にカルテット編成で歌っていたオードリー＆ザ・ティーネッツ（Audrey and the Teenettes）というティーンR&Bガール・グループが前身で、1960年にそのグループ出身のロゼッタ・ハイタワー、シャーリー・ブリックリー、マーリーナ・ディヴィスの女性3人と、ザ・ロメオス（The Romeos）＆ザ・ボストーンズ（The Boss-Tones）（←ザ・ドーヴェルズのレン・バリーが初期に在籍したドゥーワップ・グループ）出身のスティーヴ・キャルドウェル（Steve Caldwell）による男女混成で、フィラデルフィアで結成。すでに音楽業界に関わっていたスティーヴは、友人レン・バリーの紹介でCAMEO/PARKWAYレーベルのオーディションに合格して1961年に契約。デビュー作の「The Wah-Watusi」はナショナルヒットを記録し、レーベル・メイトであるディー・ディー・シャープの「Mashed Potato Time」ではコーラスも担当した。その後も「Don't Hang Up」、「South Street」といったダンスナンバーを中心に1963年頃までヒットを連発し、フィラデルフィアを中心にダンス・クレイズの流行を引率した。録音は1964年まで同レーベルにあり、その後イギリス・ツアーにも出たりしたが、1968年にグループは解散する。