The Doors - Riders On The Storm / Changeling

ジム・モリソン、ジョン・デンスモア、レイ・マンザレク、ロビー・クリーガーらで結成らで結成されたロック・バンド／ザ・ドアーズが、1971年6月にELEKTRAレーベルからリリースしたシングルです。

ブルース・ボトニックドア・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高14位、ビルボード・イージーリスニングチャートで最高11位、カナダのRPMチャートで最高5位、全英シングルチャートで最高22位を記録しました。曲は2012年、ニューヨークのWAXQ局の調査による「史上最高のクラシック・ロック・ソング」のリストで498位にランクされました。

ドアーズの6枚目のスタジオアルバム『L・A・ウーマン』からの2枚目のシングルとしてリリースされた曲で、ジム・モリソンが1971年7月3日に パリで急逝する前に録音した最後の曲として知られています。



「ライダーズ・オン・ザ・ストーム」は、サイケデリック・ロック、ジャズ・ロック、アート・ロック・ソング、およびゴシック音楽の先駆けとして分類されています。ギタリストのロビー・クリーガーとキーボード奏者のレイ・マンザレクによると、この曲はスタン・ジョーンズが書き、ヴォーン・モンローによって広められたカントリー・ソング「(ゴースト)・ライダーズ・イン・ザ・スカイ：カウボーイ・レジェンド」からインスピレーションを得たものであるといいます。



歌詞はモリソンが書いてリハーサルに持ち込んだもので、その一部は1953年の映画『ヒッチハイカー』の題材となったヒッチハイク殺人犯ビリー・“コッキード”・クックについて言及しています。モリソンは、1963年にタラハシーのフロリダ州立大学で、フリードリヒ・ニーチェやハイデッガーなどの哲学の勉強をしており、歌詞の「私たちはこの世界に投げ込まれている」という部分は、哲学者マルティン・ハイデガーの「投げ込まれた」概念、つまり基本的な状態としての人間の存在について言及していると示唆されています。

1983年、アナベル・ラムによるカバー・バージョンは、全英シングルチャートで最高27位を記録しました。



裏面はブルージィなロッカー作品です。

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【ザ・ドアーズ】



ロック・グループ。サイケデリック・ロック、ブルース・ロック、アシッド・ロック、ハード・ロック。1965年にロサンジェルスのUCLA映画科の学生だったジム・モリソン、ジョン・デンスモア、レイ・マンザレク、ロビー・クリーガーらで結成。ウィスキー・ア・ゴーゴーで演奏しているところをプロデューサー／ポール・A・ロスチャイルドに見出され、1966年にELEKTRAレーベルと契約。「Touch Me」「Light My Fire」「Hello, I Love You」等を連続してヒットさせ、一躍60年代を代表するトップ・グループへと成長します。ライブ・パフォーマンスは挑戦的/反抗的なものとして評価されており、マスメディアに大しての過激な発言も“破天荒なロック・スター”としてのイメージを創造するのに自覚的だったといわれている。彼らがとったこういった手法は、現在の各種ロックに与えた影響は大きい。ジムは1971年にパリで不可解な状況で死亡し、バンドは1973年まで活動を続けるものの、間もなく解散。バンドは、ローリング・ストーン誌が選ぶ「史上最も偉大な100人のアーティスト」のリストで第41位にランクされている。1993年、彼らはロックの殿堂入りを果たしている。