R&B 45
The Clovers - One Mint Julep / Middle Of The Night [Yellow Label]
1952 USA Original 45rpm Record [ATLANTIC/45-963]
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初期のATLANTICレーベルを代表するグループで、50年代前半のロックンロール黎明期を代表する名グループとして知られるザ・クローバーズが、1952年にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。
ビルボード・R&Bチャートで最高2位を記録しました。
ルディ・トゥームズが書いたR&B曲で、音楽ジャンルを問わずに、歌詞付きとインストゥルメンタルの両方で100バージョン以上のカバーが生まれている人気曲です。
Rudy Toombs
そんな名曲の元祖オリジナルであるザ・クローバーズの録音は、1951年12月19日にニューヨーク市のATLANTICレコード・レーベルで録音され、1952年3月にリリースされました。これは全米チャートでヒットした最初の「飲酒ソング」の1つでした。ザ・クローバーズはロマンチックなドゥーワップ・グループの感傷的な歌詞から離れ、よりクールなグループ・スタイルを採用しました。バッキングはリズムをより強調し、サックスを強調したジャンプ・ブルース・コンボのスタイルで編曲されました。このサウンドの成功は、R&Bレーベルとしての成功を夢見たアーメット・アーティガンとATLANTICレコードの歴史において重要な一歩となり、同時にR&B音楽を大きく前進させる一歩ともなりました。
トゥームズはユーモラスなアップテンポのノベルティーソングを売りにしており、この曲のユーモアは、伝統的に南部の貴族の白人女性の飲み物と考えられていたミント・ジュレップに若い黒人男性が酔うというアイデアから来ています。物語は若い女性の魅力に夢中になった男性が、数年後に自分の指に指輪があることに気づくという古典的なものです。「ワン・ミント・ジュレップ」は、トゥームズによるいくつかの成功したアップテンポの飲酒ソングの最初のものであり、トゥームズは他にもエイモス・ミルバーンの「ワン・スコッチ、ワン・バーボン、ワン・ビール」や、ルイ・ジョーダンの「ファット・バック・アンド・コーン・リッカー」、ザ・クローバーズの「ニップ・シップ」等を作曲しています。
1961年、レイ・チャールズのオルガンとビッグバンドによるインストゥルメンタル・バージョンがR&Bチャートで1位に達し、ポップ・チャートでも8位に達しました。
裏面はミッドテンポのブルージィなドゥーワップです。
<参加ミュージシャンと録音場所+日時>
The Clovers [One Mint Julep] [In The Middle Of The Night]
Willis Jackson, tenor sax; Harry Van Walls, piano; Connie Kay, drums; The Clovers, doo-wop group; and others.
NYC, December 19, 1951
コンディションはVG(+)で概ね良好ですが、1952年の初期7インチということで、プレス技術がまだ未熟だったことが原因による、全体的なバックグラウンドノイズが出ます。実際のレコードから作成した試聴音源をお試しくださいませ。※ヴィンテージ・7インチ・コレクターの方はご存じかと思いますが、初期のATLANTICやCHESS, MODERN, SUNレーベル等の独実系R&Bレーベルのプレスでは、このような個体のコピーのが散見されますので、特に異常なことではないことをご了承ください。
コンディション:VG(+)/VG(+) マトリックス番号:45-A-755 AT / 45-A-753 AT |
アーティスト【ザ・クローヴァーズ】

R&B・グループ。1946年にワシントン州ワシントンで結成されたザ・フォー・クローバーズ(The Four Clovers)を前身として活動。初期のATLANTICレーベル及び、ロックンロール黎明期を代表する名グループ。1951年にATLANTICレーベルと契約し、1955年頃までに「Don't You Know I Love You」、「One Mint Julep」、「Fool, Fool, Fool」、「Devil or Angel」等のヒットを連発し有名になっています。メンバーチェンジを経て、1959年にUNITED ARTISTSレーベルと契約し、英国のザ・サーチャーズが後に取り上げる「Love Potion #9」を大ヒットさせました。1961年にはポール・ウィンリーが所有したPORWINレーベルに移籍し、ソウリッシュなR&Bを録音。1962年にはジェリー・リーバー&マイク・ストーラーのTIGERレーベルでティッピー&ザ・クローバーズ(Tippie & the Clovers)名義でも録音しており、ここではエルヴィス・プレスリーがヒットさせる「Bossa Nova Baby」のオリジナル・バージョンを録音した。
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