Phil Upchurch Combo - You Can't Sit Down Part 1 / You Can't Sit Down Part 2

ブルース系のスタジオ・ミュージシャンや、ジャズ系のセッションミュージシャンとしても活躍したシカゴ出身のR&B・ギタリスト、ベーシスト／フィル・アップチャーチが、1961年にBOYDレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高29位を記録しました。

アップチャーチ他が書いたダンス曲で、タイトルを意訳すると「あなたは座っていられない（＝踊るしかない）」というパーティー・チューンです。ジャズとロックンロールを融合させた様な疾走感のあるダンス・ビートに乗せて、ハモンド・オルガンとギターが鋭角にメロディーを奏でる60's R&B・インストゥルメンタル・クラシックス！

1963年にはフィラデルフィアのポップ・グループ／ザ・ドーヴェルズが歌詞付きでカバーし大ヒットした作品の元祖オリジナル・バージョンです。



また1966年には、UK SUEレーベル[WI-4005]からもシングル・リリースされており、選曲家/DJガイ・スティーヴンス及び、モッズが愛聴したR&Bの一曲としても知られています。




Guy Stevens

裏面は後半部分となるパートです。

アーティスト【フィル・アップチャーチ】



R&B・ギタリスト、ベーシスト。1941年イリノイ州シカゴ生まれ。50年代はスタジオ・ミュージシャンとしてVEE-JAYレーベルでのR&Bセッションや、オーティス・ラッシュ、ジミー・リードらのブルース等で多く伴奏。1961年に自身のグループ／ザ・フィル・アップチャーチ・コンボを結成し、BOYDレーベルに録音したR&Bインストゥルメンタル作品「You Can't Sit Down」がナショナルヒット＋ミリオンセラーを記録しゴールドディスクを受賞。同年にUNITED ARTISTSレーベルにも録音を残す。その後オスカー・ブラウンJr.のツアーに参加し、1965年の彼のアルバム『Mr. Oscar Brown, Jr. Goes to Washington』でも伴奏。その後兵役に行き、1967年に帰還後はMILESTONE, CADET CONCEPT, BLUE THUMB, KUDU, JAM, PALADIN, PRO ARTE, ICHIBAN, GO JAZZ, RIDGETOP/BEAN, EVIDENCE等のレーベルに2000年代までリーダー作の録音を続けた他、主にジャズ系ミュージシャンのサイドマンとしても活躍をした。また彼の息子は有名なドラマー／ショーン・リックマン（Sean Rickman）でもある。