Nervous Norvus - Transfusion / Dig

スタジオ・デモ歌手のジミー・ドレイクがナーヴァス・ナーヴァス名義を使い、1956年にDOTレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高8位を記録しました。

ラジオ放送局のDJでノベルティソング、コメディーソング、奇妙または異常な録音を専門としているレコード・コレクターであるデメント博士（Dr. Demento）のショウで頻繁にオンエアされました。

Dr. Demento

「輸血」を意味するタイトル/歌詞は、交通事故の度に（元気に）輸血を受ける不注意な運転手に関する内容です。自動車事故のSE（音響効果）は各詩の後に登場します。内容が内容だけに、この歌は1950年代に多くのラジオ局で放送が禁止されました。韻を踏んだラップ調のボーカルは、初期の白人ラップ曲としても注目したい内容です。また、本作で聞ける自動車衝突音効果は、後にジャン＆ディーンの「デッド・マンズ・カーブ」や、ザ・シャングリラスの「リーダー・オブ・ザ・パック」等にも応用されており、ポップ・レコードにおける初期のギミックの好例として重要視されています。オールディーズのノヴェルティーソングを集めた、UK ACEレーベル編集によるV.Aコンピレーションアルバム『The Golden Age Of American Rock 'N' Roll - Special Novelty Edition』に収録されました。


Various - 『The Golden Age Of American Rock 'N' Roll - Special Novelty Edition』 [ACE/CDCHD 980] (2003)

裏面もコミカルなノヴェルティー・ソングです。

アーティスト【ナーヴァス・ナーヴァス】



白人男性ポップ・シンガー。1912年カリフォルニア州オークウッド生まれで、1968年に死去。本名 Jimmy Drake 。スタジオ・デモ録音専門の歌手だったので、本来は表には出ない活動だったが、1956年にDOTレーベルよりナーヴァス・ナーヴァスという架空の芸名でリリースされたノヴェルティー・ソング「Tranfusion」と「Ape Call」の2曲がヒットしている。