Merrilee Rush - Angel Of The Morning / Reap What You Sow

シアトル出身の女性ポップ・シンガー、メリリー・ラッシュが、1968年にBELLレーベルからリリースしたシングルです。

トミー・コグビル＆チップ・ノーマン・プロデュースによる作品です。

ビルボード・ホット100チャートで最高7位を記録しました。

作者のチップ・テイラーが、カーラジオから流れてくるザ・ローリング・ストーンズの曲「ルビー・チューズデイ」を聞いた後に、その曲から受けた情熱を記す為に書き上げたという曲です。


Chip Taylor



元々はコニー・フランシスに提供予定だった作品でしたが、歌詞の内容が猥褻だという理由から、1967年にイヴィー・サンズが初録音しましたが、CAMEO/PARKWAYレーベルの財政的制約によってプロモーションは行われず、そのバージョンは不発に終わっています。



他にも「エンジェル・オブ・ザ・モーニング」は、1967年にリー・ヘーズルウッドのLHIレーベルの為にダニー・マイケルズが吹き込んでおり、そしてまた英国の歌手／ビリー・デイビスによっても吹き込まれました。





1968年1月にメリリー・ラッシュ＆ザ・ターンアバウツはメンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオに訪れ、「エンジェル・オブ・ザ・モーニング」をレコーディングし、ようやくヒットにいたったという経緯があります。

以降「エンジェル・オブ・ザ・モーニング」はポピュラーミュージックのスタンダードとなり、多くのアーティスト（ジュース・ニュートン、ニーナ・シモン、PPアーノルド、オリビア・ニュートン・ジョン、ザ・プリテンダーズ／クリッシー・ハインド、ダスティー・スプリングフィールド、メアリー・メーソン、メルバ・モントゴメリー、ヴァジアント、ボニー・タイラー、リタ・ウィルソン、ザ・ニュー・シーカーズ、スキーター・デイビス、クリスタル・ゲイル 等）によるカバーが相次ぐ名作として知られる様になっています。





























裏面はアップテンポのロック作品です。

オリジナル・カンパニースリーヴ付きです。

アーティスト【メリリー・ラッシュ】



女性ポップ・シンガー。1944年ワシントン州シアトル生まれ。10歳でクラシカル・ピアノを演奏し、1960年にはメリリー＆ハー・メン（Merrilee and Her Men）というバンドで活動し、その後R&Bバンド／タイニー・トニー＆ザ・スタティックス（Tiny Tony and the Statics）に在籍して活動した。1965年には自身のバンドであるタイニー・トニー＆ザ・スタティックス（Tiny Tony and the Statics）を結成し、1967年には人気絶頂のポール・リヴィア＆ザ・レイダースらとツアーにも出ている。1968年にプロデューサー／チップ・モーマン＆トミー・コグビルが手がけ、メンフィスにあるアメリカン・スタジオで録音した「Angel of the Morning」がMALAレーベルよりリリースされて全国区でヒットし、ミリオンセラーを記録した。同年にグラミー女性ボーカリスト賞を受賞。している。