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R&B 45

LaVern Baker - Jim Dandy / Tra La La

1956 USA Original 45rpm Record [ATLANTIC/1116]

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ロックンロール黎明期~黄金期における数多くのヒット曲で、50年代のリズム&ブルースを代表する名歌手として知られる女性R&B・シンガー/ラヴァーン・ベイカーが、1956年11月にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。全米ポップチャートで14位、R&Bチャートで4位を記録しました。ロックンロールの殿堂が選定する「ロックンロールを形成した500曲」にランクされ、ローリングストーン誌が選ぶ「ザ・500・グレーテスト・ソングス・オブ・オール・タイム」では352位にランクされました。

リンカーン・チェイスが書いた曲で、ありそうもない、または不可能な苦境から女性を救う男性(ジム・ダンディ)についての歌です。チェイスは後述する続編の「ジム・ダンディー・ゴット・マリード」を書く程に人気があった作品です。ロックロール黎明期に呼応したブギウギを、バンドの演奏とR&Bグループ/ザ・キューズ(ザ・グランダーズの変名)によるコーラスで仕上げた50's フィメールR&B・クラシックス!疾走感のあるビートに、怒気を含んだ様なボーカルが実に痛快で、原始ロックンロールを代表する象徴的な一曲と言っても良い名作です。

1957年には本作の続編「ジム・ダンディー・ゴット・マリード」が出たり、1966年には本作を改作した「バットマン・トゥ・ザ・レスキュー」が出されたりもして同系作品の雛形の役割も果たしてもいます。





カバーも多い定番作品ですが、1973年のブラック・オーク・アーカンサスによるカバーが全米ポップチャートで最高25位を記録しています。



1972年のジョン・ウォーターズ監督による映画『ピンク・フラミンゴス』に挿入されています。



裏面は「トゥウィードゥリー・ディー」をフォローアップした、ラテンビートのR&Bジャンプとなる2サイダー盤です。

こちらはDJアラン・フリード主演による1956年の映画『ロック・ロック・ロック』で本人によってパフォーマンスされています。



<参加ミュージシャンと録音場所+日時>
LaVern Baker [Jim Dandy]
LaVern Baker, vocals; and others.
Sam Taylor, Abel DeCosta, Ollie Jonestenor, tenor saxophone; Winfield Scott baritone saxophone; Panama Francis, drums; The Cues (credited as the Gliders), chorus; Edward Barnes, bass;
NYC, December 21, 1955
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LaVern Baker [Tra-La-La]
John Barrows, French horn; Sam Taylor, tenor sax; Dave McRae, baritone sax; Teddy Charles, vibes; Ernie Hayes, piano; George Barnes, guitar; Lloyd Trotman, bass; Panama Francis, drums; LaVern Baker, vocals; The Gliders, vocal group.
NYC, January 10, 1956

オリジナル・カンパニースリーブ付きです。塩ビ焼けによる盤面の曇りありますが、音質・再生には悪影響ございませんでした。

コンディション:VG++/VG++
マトリックス番号:45-A-1784-2 / 45-A-1809-2


アーティスト【ラヴァーン・ベイカー】



Delores LaVern Baker (November 11, 1929 Chicago, Illinois, U.S. - March 10, 1997 Queens, New York, U.S.) 女性R&Bシンガー、ソングライター。ニューヨークR&B。初期ATLANTICレーベルの看板歌手で、50年代のR&Bを代表する名歌手。女性ブルース歌手メルリン・ジョンソンの姪っ子で、メンフィス・ミニーとは親戚という、米国ブラック・ミュージック界きってのサラブレット的存在。1946年頃にリトル・ミス・シェアクロッパー(Little Miss Sharecropper)という芸名でシカゴのクラブで活動し、1951年にビー・ベイカー(Bea Baker)に改名してOKEHレーベルに初録音。1952年にはトッド・ローズのバンドの歌手として活動してから注目され、1953年には ラヴァーン・ベイカーに芸名を改名してATLANTICレーベルとソロ契約を結んだ。1955年に「Tweedle Dee」が初ヒットした以降は、ラテン調のR&Bや、「Jim Dandy」等のロックンロール、そして「I Cried a Tear」といったバラード曲までを歌いこなし、1962年頃までヒットを連発し、映画『Rock, Rock, Rock』と『Mr. Rock & Roll』にも出演を果たし、ロックンロール時代の歌手として人気を博す。1964年にRUNSWICKレーベルに移籍し、60年代後半から22年間は戦場に行く兵士達の為に慰安歌手として歌い続けた。ジャジーでブルージーかつ、怒気を含んだ様なパワフルなヴォーカルが魅力となる名歌手である。