Bill Anderson - Still / You Made It Easy

2020年になっても精力的に活動を続けるカントリー・シンガー、ソングライターのビル・アンダーソンが、1963年1月28日にDECCAレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高8位、ビルボード・カントリーチャートで最高1位、ビルボード・イージーリスニングチャートで最高3位、カナダのCHUMチャートで最高23位を記録しました。

アンダーソンが書いた曲で、「ガールフレンドが去って以来、彼女がいなくて寂しいが、いつかすぐに彼女が戻ってくることを望んでいる、彼はまだここにいる」といった内容の傷心ラヴソングです。歌詞は、困難にも関わらず不変の愛と献身を反映して、愛を守りながら人生の浮き沈みに直面するカップルを描写しています。この曲の感情的な深みと時代を超越したメッセージはリスナーの共感を呼び、その力強いメッセージと、アンダーソンの優れた作曲家としての才能の証として認められクラシックになっています。メロディアスなカントリー・バラード曲を、コーラスをフィーチャーした上質なオーケストラ・サウンドに乗せて、アンダーソンの特徴であるスムースなボーカルで歌い上げる60's ポップ・カントリー・ナンバーです。

1963年にカール・デンバーによるカバーが英国のシングルチャートで13週間にわたり最高15位を記録しました。



1963年にケン・ドッドによるカバーが英国のシングルチャートで10週間にわたり最高35位を記録しました。



裏面もアンダーソン作のアップテンポのカントリー作品です。

盤質はNMで綺麗ですが、プレス状態に起因するバックグラウンドノイズが出ます。オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【ビル・アンダーソン】







ジェームズ・ウィリアム・アンダーソン三世（1937年11月1日生まれ）のカントリー・ミュージック・シンガー、ソングライター、テレビ司会者。穏やかな歌声が特徴的で、音楽評論家や作家から「ささやきのビル」というあだ名が付けられた。ソングライターとしての彼の作品は、1950年代後半以来、レイ・プライスやジョージ・ストレイト等、様々な音楽アーティストによってカバーされている。アンダーソンはジョージア州ディケーターで育ち、高校時代から作曲を始めた。大学在学中に彼は「City Lights」という曲を書き、1958年にレイ・プライスの大ヒット曲となった。彼の作詞作曲により、同年DECCAレコードとの最初のレコーディング契約が結ばれた。アンダーソンはその後すぐに大ヒット曲を出し始めており、1963年、彼はレコーディングキャリアで最も成功したシングル「Still」をリリースした。この曲はカントリー×ポップのクロスオーバーヒットとなり、その後も、「I Love You Drops」、「I Get the Fever」、「Wild Week-End」等のトップ10ヒットが続いた。彼の曲は他のアーティストによってレコーディングされることが多かった。1970年代に入っても、「Love Is a Sometime Thing」、「All the Lonely Women in the World」、「World of Make Believe」等が大ヒットし、アンダーソンはレコーディングアーティストとして成功を続けた。その後、彼のスタイルは「I Can't Wait Any Longer」等の曲で、カントリーミュージックの洗練されたカントリーポリタンジャンルに移行した。1980年代初頭に所属していたレコードレーベルから外され、テレビ・ゲーム番組『ザ・ベター・セックス』や『ファンダンゴ』の司会の短いキャリアを始めた。1990年代初頭に、次世代のカントリー・パフォーマーに向けて再び曲を書き始めた。他の作家とも協力し、彼はその後20年間で、ヴィンス・ギル、ジョージ・ストレイト、ケニー・チェズニー、スティーブ・ワリナーのヒット作となる作品を書いている。アンダーソンは1990年代までレコーディングを続けた。1998年、彼は10年以上ぶりとなるメジャーレーベルのアルバム『ファイン・ワイン』をリリースした。彼は自身のTWIレコードレーベルを通じて音楽をリリースし続けた。これには、ゴスペルやブルーグラスのプロジェクトが含まれていた。彼の最新のスタジオ・アルバムは2020年にリリースされた。作家としても演奏家としても、彼はカントリー・ミュージック・アカデミー、カントリー・ミュージック協会、ソングライターの殿堂、ナッシュビル・ソングライターの殿堂から賞を受賞している。