The Rascals - Good Lovin' / Mustang Sally

60年代におけるヒット曲の数々と多彩な音楽性で人気を博したロック・グループ／ザ・ラスカルズが、1966年2月15日にATLANTICレーベルからリリースしたシングルです。

トム・ダウド＆アリフ・マーディン・プロデュースによる作品です。

ビルボード・ホット100チャートで最高1位を記録しました。ロックンロールの殿堂が選定する「ロックンロールを形成した500曲」のリストの1つであり、ローリングストーン誌が選ぶ「ザ・500・グレーテスト・ソングス・オブ・オール・タイム」では第333位に選定されました。作家のデイブ・マシューは、1989年の本『ザ・ハート・オブ・ロック＆ソウル・ザ・1001・グレーテスト・シングルス・エバー・メイド』のリストで第108位に選定し、「物事を変えずにオリジナルの品質を超えるリメイクの最高の例だ」と述べています。

前年にR&Bグループ／ジ・オリンピックスが吹き込んでいた同名R&Bのカバーです。



フェリックス・キャヴァリエールがニューヨーク市のラジオ局でオリンピックスのバージョンを耳にし、ラスカルズはそれをコンサートのレパートリーに追加し、オリンピックスのバージョンと同じ歌詞を用い、実質的に原作と同じアレンジを使用しました。共同プロデューサーのトム・ダウドは、ラスカルズがパフォーマンスがうまくレコードで維持されるとは思わなかったにも関わらず、1966年のレコーディングではライブの感触を見事に捉えました。オリンピックスの原作以上に疾走感のあるロック・サウンドでアッパーにアレンジされた60's ロック・クラシックス！

裏面はウィルソン・ピケットでもおなじみとなった、マック・ライスが1965年に初吹込みした同名作品のカバーです。





オリジナル・カンパニースリーブ付きです。

アーティスト【ザ・ラスカルズ】





ロック・グループ。初期はザ・ヤング・ラスカルズ名義で活動し、1968年からはグループ名をザ・ラスカルズに変更した。1965年にジョイ・ディー＆ザ・スターライターズ出身のメンバー／エディ・ブリガッティ（Eddie Brigati）、フェリックス・キャバリアー（Felix Cavaliere）、ジーン・コーニッシュ（Gene Cornish）らによりニュージャージーで結成された。同年にATLANTICレーベルと契約した以降は、「Good Lovin'」、「Groovin'」、「People Got To Be Free」等の、19曲ものトップ100ヒットを発表し、60年代のアメリカン・ロックを代表する名グループとなった。アメリカン・ブラック・ミュージックを軸に、サケデリック、サンシャイン・ポップ、ラテン、ジャズ等の要素を盛り込んだロック・サウンドは、独創的でかつ奥深い。日本では山下達郎さんが音楽的影響を受けたと公言されている。1971年にはCOLUMBIAレーベルに移ったものの、1972年にバンドは解散している。