Steam - Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye / It's The Magic In You Girl

バブルガム系でも有名な60'sポップス界の名士ポール・レカが手がた、ニューヨークのマーキュリー・スタジオのスタジオ・ミュージシャンによるプロジェクト／スティームが、1969年にFONTANAレーベルからリリースしたシングルです。

ビルボード・ホット100チャートで最高1位を記録しました。

本作の作者であるポール・レカ、ゲイリー・デキャルロ、デール・フラッシャーらは、1960年代前半に元々ドゥーワップ・グループ（The Glenwoods～The Citations～The Chateaus）で活動しており、その時にブルース・シャッフル形式で作曲された作品でした。

1960年代後半になりニューヨークのMERCURYレーベルでプロデューサーとして働いていたポール・レカとゲイリー・デキャルロは、とあるシングルのB面用として必要に迫られ、二人がドゥーワップ時代に書いた古い曲「Kiss Him Goodbye」を復活させる事となり、ゲイリー・デキャルロをリードボーカルに、スタジオ・ミュージシャンの演奏を起用して仕上げたという作品です。

スタジオでピアノで演奏している際に、歌詞のない部分を埋める為アドリブで生まれたという「ナナナーナ、ヘイヘイ」のリフはそのまま採用され、キャッチーで実に素晴らしいポップ・ソングとして完成した名作です。

1977年にはベースボールチーム／シカゴ・ホワイトソックスのオルガン奏者（当時は野球場にチーム専属の音楽演奏担当がいた）であるナンシー・ファウストが、ホワイトソックスの強打者が相手の投手をノックアウトした時に本作を演奏し始め、ファンがつられて歌いだし、アメリカのスポーツにおける儀式が生まれました。歌のコーラスは依然としてよく知られており、多くのスポーツイベントで観客の聖歌として頻繁に使われています。



実話を元にした2000年のアメリカ映画『タイタンズを忘れない』（原題：Remember The Titans）の劇中でも本作のリフが用いられていました。



1983年にはイギリスのバナナラマによるカバーが、全英シングルチャート5位／全米ポップチャート101位となる大ヒットとなっています。



裏面も素晴らしい完成度のポップ・ナンバーです。

アーティスト【スティーム】



バブルガム系でも有名な60'sポップス界の名士ポール・レカが手がた、ニューヨークのマーキュリー・スタジオのスタジオ・ミュージシャンによる架空のグループ。録音はFONTANAレーベルにあり、1969年に「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」が大ヒットしている。