Small Faces - Itchycoo Park / I'm Only Dreaming

高い音楽性と本物のモッズ・バンドとして人気を博したブリティッシュ・ビート・グループ／スモール・フェイセスが、1967年8月4日にIMMEDIATEレーベルからリリースしたシングルです。

スティーヴ・マリオット＆ロニー・レーン・プロデュースによる作品で、ビルボード・ホット100チャートで最高16位、カナダのRPMチャートで最高1位、UKシングルチャートで最高3位を記録しました。英国のNMEマガジンが選ぶ「ザ・トップ・100・シングルス・オブ・オール・タイム」では第62位に選定されています。

スティーブ・マリオットとロニー・レーンによって書かれた曲で、主にレーンによって書かれたこの曲は、当時電気機械プロセスによって可能になったフランジング効果（全く同じ波形を少しズラした状態で同時再生することで得られる周波数特性の変化）を特徴とする最初の音楽録音のひとつです。

このシングルは英国のどのアルバムにも収録されていませんでしたが、北米でリリースされた『ゼア・アー・バット・フォー・スモール・フェイセス』で取り上げられました。



ザ・スモール・フェイセス唯一の米国でのヒット曲ですが、「サマー・オブ・ラヴ」の雰囲気にも調和するピースでキャッチーな雰囲気が、当時の米国でも支持された60's ロック・クラシックスです。

1995 年に英国のバンド／MピープルによってカバーされたバージョンはUKシングルチャートで最高11位に達しました。



裏面もスティーブ・マリオットとロニー・レーンによって書かれたロック・ナンバーです。

アーティスト【スモール・フェイセス】







ブリティッシュ・ビート・グループ。1965年にイギリスのイースト・ロンドンで、スティーヴ・マリオット、ロニー・レーン、ケニー・ジョーンズ、ジミー・ウィンストンを中心に結成された。ジミーに代わりイアン・マクレガンが加入し、本物のモッズによる、本物のモッズ・バンドとして人気を博す。1967年にUK DECCAレーベルと契約し、「Whatcha Gonna Do About It」「Sha-La-La-La-Lee」の二曲がヒットを記録。1967年～1968年の間にはIMMEDIATEレーベルに移籍し、「Itchycoo Park」「Tin Soldier」がヒットしている。その後ハンブル・パイを結成するべくスティーヴ・マリオットはバンドを脱退し、ロッド・スチュアートとロン・ウッドを新メンバーとして迎え、フェイセズとして再始動している。モッズ・カルチャーのアイコンとしての人気があるだけでなく、音楽性も最高に素晴らしくUKロックのルーツとして崇拝者が多い人気グループである。